ゼラニウム・エジプト
学名:Pelargonium asperum(Egypt) / 科名:フウロウソウ科 / 花と茎葉を水蒸気蒸留 / 主な産地:エジプト
魔よけの香り?
ゼラニウムの品種は数百種類あります。
西洋では家のまわりに植えて、魔よけにしていました。
葉や茎に独特な青臭い強い香りを持ちますね。
丸く固まって咲く花も赤やピンクや白など鮮やかで印象的です。
ヨーロッパの窓辺に見られるのは、その伝統を受け、災よけにしているためだそうですが、アロマテラピーで使用する精油となるゼラニウムとは異なります。
精油となるゼラニウムはニオイテンジクアオイを由来とする草本で、シトロネロールやゲラニオールという成分を持ち、それらはバラの成分でもあるため一般的に「ローズゼラニウム」と呼ばれています。
【主な成分とその作用】
モノテルペンアルコール類のシトロネロール→鎮静、筋肉弛緩、血圧降下、蚊忌避モノテルペンアルコール類のゲラニオール→鎮痛、収斂、皮膚弾力回復
エステル類の共通作用→鎮痙攣、神経バランス回復、鎮静、抗炎症
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心に
不安と抑うつを落ち着かせる効果と元気を与える効果と両方を持ちます。交感神経と副交感神経の安定作用に優れているので、心のバランスを取り戻させ、副腎皮質に対する作用を通じてストレスから解放させます。
体や美容に
皮脂の分泌を調整し毛穴を引きしめたり、皮膚の弾力を回復させたり、細胞の再生を促すなど、スキンケアには多くの嬉しい効果を発揮してくれます。ホルモン系の働きを正常にする機能があるところから、月経前症候群や更年期の不定愁訴など女性のトラブルにも活躍します。
暮らしに
成分のシトロネロールには蚊忌避作用があります。これを活かしてナチュラルな蚊よけに。甘いローズに似た香りの中に、グリーン調の香りも併せ持ちます。アロマライトやディフューザー、あるいはスプレーで室内に漂わせてもいいでしょう。
このときにグレープフルーツやレモン、スィートオレンジなどの柑橘系の精油を一緒に使うと、心地よさがグンとアップします。