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キャリアオイルの詳しい紹介

01.ホホバオイル


01.ホホバオイル
学名:Simmondsia sinensis/科名:ツゲ科/種子を低温圧搾//アリゾナの砂漠地帯に自生する常緑の低潅木

さらさらとした皮脂に近い成分の高級アルコールワックス
ホホバの実から採油した植物油で、正確には油脂ではありません。 不飽和の高級アルコールが主要成分の不飽和ロウエステルです。
原液は黄色で燻製のような特有の強い香りがあります。多くは脱臭濾過をした精製ホホバ油が使用されています。 色を残した黄色いホホバ油と脱色した無色のホホバ油がありますが、品質には全く変わりはありません。
精製したホホバ油は浸透性と保湿性に優れていて、ロウエステルという特殊な構造で、酸化されにくいため保存性にも優れています。
また、常温では液体ですが、10?15℃以下になると固化が始まり、白濁して固形状に変化します。 ただし、変質したわけではありませんので、品質には変わりがありません。温かい場所に移すと元の液状に戻ります。
ホホバオイル
【成分組成】
C42エステル49%
C40エステル30%
C44エステル8%
C38エステル6%

●保湿作用に優れていますので乾燥肌のお手入れに使うとよいでしょう。お風呂やシャワーの後、まだ水滴が残っているうちにホホバオイルを身体にすり込みます。ウォーター&オイルのエマルジョン(乳化)効果で肌の乾燥を抑えます。
●髪のトリートメント用にもおすすめです。少量を髪と地肌に馴染ませてマッサージします。
●ハーブの持つ脂溶性成分を溶解させ油脂中に引き出す性質があります。ホホバオイルにドライハーブを漬け込めば浸出油(infused oil)が作れます。ハーブの有効成分が溶け込んだこの浸出油を手作りスキンケア用の基材として利用します。

材料(100ml分)
ドライハーブ10?20g(かさのあるハーブは瓶に八分目)
ホホバオイル100ml
広口瓶(150?200mlの瓶が適当)
フタがきっちり閉まる清潔な広口瓶にドライハーブを入れ、ホホバオイルを注ぎ、フタをします。毎日瓶をよく振り、成分の溶出を促がします。
2?3週間後、瓶の中身をガーゼや茶漉しで漉します。
漉した浸出油を保存瓶に入れます。
●精油を希釈し、精油の刺激を穏やかにします。
希釈の早見表 精油1滴を0.05mlとして計算した時のホホバオイルの量と濃度
量/濃度 1% 1.5% 2% 2.5% 3% 4% 5%
5ml 1滴 2滴 3滴 4滴 5滴
10ml 2滴 3滴 4滴 5滴 6滴 8滴 10滴
20ml 4滴 6滴 8滴 10滴 12滴 16滴 20滴
30ml 6滴 9滴 12滴 15滴 18滴 24滴 30滴
50ml 10滴 15滴 20滴 25滴 30滴 40滴 50滴
1?3%は一般成人の精神的・身体的症状に使用する濃度
4%?は身体的な症状(肩こりや腰痛など)が強い場合にポイント的な使用をする濃度


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-参考文献-

  • ケモタイプ精油事典 編集・発行NARD・JAPAN ナードアロマテラピー協会
  • 臨床で使うメディカルアロマセラピー 編著者川端一永、吉井友季子、田水智子 発行所(株)メディカ出版

植物イラスト:今津久美

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