重曹生活のススメ:素タイル
さあ、あこがれのナチュラル暮らしをスタート! と思っても、気持ちだけではどうしてよいやら、なにがいるのやら。 とりあえず重曹だけ買ってみたものの、やり方がわからず挫折するビギナーさんを、なんとしても救いたい! かつての私たちと同じような、手探りオロオロのスタートをきってほしくない! そこでクリーン・プラネット・プロジェクトを訪れてくださったみなさまに、ひとつの図をささげようと思います。 「重曹生活・素(ス)タイル」です。 少し先に重曹生活を始めた人たちがいろんな経験から学んだ知恵を、ぎゅっとひとつの絵にまとめた、シンプルな概念図です。 素タイルはいくつかのパーツのタイルを組み合わせて正方形になります。 この正方形は、理想の重曹生活をあらわすものだと考えてください。 ひとつのタイルがひとつの自然素材をあらわします。 また、タイルの位置と面積は、その素材の位置づけと使用量をあらわします。 重曹は、いちばん下のいちばん大きなタイルですね。 でもこのタイルだけでは正方形の半分にしかならないこと、おわかりだと思います。 このことからわかるように、残念ながら、重曹だけでは100パーセント理想的な「重曹生活」にはならないのです。 確かに、重曹はナチュラル生活の大きな土台になってくれますし、いろんな働きを持っていて広い範囲に応用できますが、未来的な自然生活を完成するには他のタイルが何枚か必要なのです。 ビギナーさんは、重曹とビネガーと石けんの3つのタイルをそろえることからスタートしましょう。 重曹、ビネガー、石けんは、それぞれを組み合わせることで力を発揮する、たのもしいナチュラル仲間です。 3つのタイルの面積を合わせると……ほら、正方形の9割近くになりますね。最初はそれでじゅうぶんです。 ビネガーは、重曹で汚れを分解したあとをきれいに中和してさっぱりすすぐ役割をはたします。 「重曹でお掃除、ビネガーですすぎ」 と覚えてください。 またビネガーは、水あかやトイレの黄ばみといった結晶性の汚れをゆるめて落とすのにも使います。 いっぽう石けんは、重曹だけでは汚れが落ちにくいときの、頼りになる助っ人です。 重曹が汚れを中和して分解するのに対し、石けんは汚れを包み込んで浮かせます。 ふたつを使うと、その効果は1+1=2ではなく、3にも4にもなるという、強力コンビです。 そんな強力コンビですが、ビネガーですすげばあっというまに流せたりふきとったりできるという点もうれしいところ。 3つのタイルがそろうと、ほんとうにいろんなところのおそうじが楽になります。 ナチュラルな素材同士を組み合わせるからこそ、おたがいの相性がよいのですね。 また石けんは、すすいだあとはつややうるおいに変身するので、手肌や道具の保護にもなります。 この3つのタイルは、小さなお子さんからお年を召した方まで安心して使っていただけます。 さて、3つの使いこなしに少し慣れたら、次のパネル「ハーブ」にトライしてみましょう。ハーブは重曹・ビネガー・石けんに特別な力を与えてくれます。 清潔にするだけでなく、虫を防いだり、抗菌したり、私たちの心身をリラックスさせてくれたりといった、自然のすぐれた働きをプラスすることができるようになるのです。 生やドライ、エッセンシャルオイルなど、さまざまな製品があるので、いろんな植物のフィトケミカル(植物化学成分)の力を本やネットでどんどん学び、応用の幅を広げましょう。 ここまでくれば、重曹生活のパネルはほぼ完成です。 でもあともう少し、あればいざというとき役に立つという自然素材のパネルも、覚えておきましょう。 比較的安全に殺菌と漂白ができる「酸素系漂泊剤」のタイル、ものを溶かす力が強くて消毒もできる「アルコール」のタイルは、上手に重曹生活をおくれるようになれば、めったに使わないタイルです。 しかし最後の切り札として知っておくのは大切ですね。 小さな子どもにはさわらせないで、また、肌の弱い人は手袋をして使ってください。 そして、最後の小さなタイルはあなたの好きな自然の素材をどうぞ。 塩、炭、クレイ、○○菌、高機能水など、重曹生活を楽しくしてくれるものはたくさんあります。自然の素材であれば、どれもほかのパネルとなじみ、うまく取り入れられるはずです。 さあ、頭の中は整理できましたか。まずは大きいほうから3つです。 きっと毎日が驚きと楽しい発見の連続になるでしょう。 【重曹生活・素タイル】をあなたの羅針盤にしてくださいね。 | |||
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