とにかく、物が増える!
何でも2倍。
主人は営業職だったので、私より服の数も多く、私よりはるかにオシャレに気を使う人だった。
やがて子供が生まれると・・・・もう、物の数といい、服の数といい・・・管理できないくらいに溢れてしまった。
子供の数が2人になろうかというときに、おうちを郊外に買って(正確にはまだローン払ってるのですが・・・)引越ししました。
今までの3LDKよりはるかに広いおうちも、それでもみるみるいっぱいになって、掃除が行き届かなくなって、やがてあきらめた・・・・。
言い訳はたくさん・・・・
「子供が2人いるから・・・・」
「仕事が忙しいから・・・・・」
いつもこの2つを盾にして、家事から逃げていた。
そして、子供が幼稚園に入園・・・・。
そこには驚愕すべき事が待っていた!「お遊戯会」というやつだ・・・。
公立の保育園でざっと育っていた私は、私立のえらく派手で、手の込んだ「衣装」を手作り・・・・という作業がある事をまったく知らなかった。
同じ役柄になった人同士で、お互いの家を行き来して相談しながら作る事も多々あると言う事。
その時訪れたある人の家・・・・その美しかった事!
あるべき場所にきちんとモノが収まり、ホコリもなく、窓ガラスはピカピカ。
冷蔵庫の中はきれいに片付き、急に押入れを開けても、収納部分さえ、芸術を感じるほど生理整頓されている・・・・。
機能美というのはこういうことをいうのだろう・・・使いやすく、でもどこからどう見ても美しい。
しかも、彼女は、その時仕事こそしていなかったが、年子の幼稚園児(♂)と、まだ手のかかる女の子の赤ちゃんを連れていた。
主婦の鏡・・・とは彼女の事だろう。
お昼までご馳走になってしまったが、料理の手際もよく、もちろん、味が悪いわけがない!とってもデリーシャス!
自分との明らかな差に愕然としたのはこの時だ・・・・。
さすがに、これではいかんと思って、じぶんちを見たらば・・・。
使っていない部屋はホコリだらけ。
使ってる部屋は、子供の手垢やミルクのこぼれて固まった跡が点々と・・・。カーテンは洗っていなくて、なんとなくズズ黒い・・・。
子供のおもちゃが雑然とあちこちに落ちていて、テレビの上に色々なものを載せるものだから、本当に生活感溢れる・・・・って感じ。
流しには、いつもひとつふたつ、洗い物が残り、シンクが物置に・・。
クローゼットは夏冬ごっちゃで、かろうじて、大人と子供の服に分れている・・・といった状態。
靴下の片方がしょっちゅう行方不明で、幼稚園に行くときも、いつもかばんがなかったり、お帳面がなかったり、水筒がなかったり・・・。
探し回ってやっと出発。
理性的に、どう考えても、きちんと生理整頓したお部屋が暮らし易そうだし、居心地もよさそうだし・・・なにより、お掃除しやすそうだ・・。
でも、一度こんなに散らかってしまった家の中、どうすればいいのかまるで見当もつかない・・・。
なので、とりあえず、テキストを買ってみよう・・と思ったのだ。
本屋にゆっくり行く暇もないので、このコープの共同購入はよく利用する。
たくさんある本の中から数冊ピックアップして、あとは待つ・・・・。
その中に「ナチュラルクリーニング」があったのだ。