3月2日(木)一服の幸せ

夜にかかった打ち合わせが、
思ったよりも早めに終わる。
けれども、なんとなく力尽きた感じで、
ふにゃふにゃしながら帰途につく。

おなかがすいているわけではない。
甘いものが欲しいわけでもない。
こんなときに疲れを取るには、
どうしたらいいか少し考え、
久しぶりに抹茶を飲むことにする。

以前、あるお茶商さんに教えていただいた抹茶の点て方は、
全くの実用で、いわゆる茶道の形式にはかなっていないが、
キッチンで確実に準備するには優れている。

30mlほどの白湯が抹茶椀の中で薄緑色のエスプレッソに変わる。
作っている段階で、まず、その色と香りにほっとし、
今度は自分が客となってすべてをいただく。

霧が晴れるように、サーッと疲れがひいていく。
こわばっていた筋肉がほぐれ、深い呼吸が戻ってくる。
古来から賞賛の声やむことのないカロリーゼロの気付け薬は、
しみじみ、美味しいのだった。

これはもはや緑の魔法だ、と思う。
ただこれも、お茶の作用を受け止める体力があればこそで、
体が弱っているときや、だんだん年をとっていったときには、
むしろ焙じ茶の、なんでもない優しさが身にしみるようになるという。

茶福一生。
カメリア・シネンシス(Camellia sinensis(L.)O.Kuntze)という名の、
椿科の常緑の潅木がもたらしてくれる恩恵はまことに限りなく。
縁側がなくても、心の縁側で渋茶をすすり、ひなたぼっこする感じ。
そっと命に寄り添ってくれる、奇跡のフィトケミカルのひとつだ。

3月1日(水)うさとの服

主催の女性が待っていてくれるというので、
とてもありがたく、楽しみに、
とある服の展示会場に足を運ぶ。

うさとの服という。
タイの山の村に生きる女性たちの手で、
コットンやシルク、ヘンプを作り、紡ぎ、染めて織り上げ、
その布をパリ仕込みのクチュールの技術で仕立ててある。

まず、何よりも、
さとううさぶろうさんというデザイナーが生み出す、
それらの服のカッティングのセンスの良さに魅せられた。
オーガニックを追求した服は、素材がよくても体が服の中で泳ぎ、
小柄な体型の人間には、どちらかというと、
むずかしいデザインが多いような気がしていた。

でもここには、体の線にやさしく添い、
民族風に解釈しなくても着こなせる都会的なラインのものもあり、
逆に、ゆったりロハスな、そしてエスニックなラインのものもあり、
各人の趣味に合う服が見つけやすいように、
上手にテイストが分散してある。

さらに驚くのは、
プレタポルテでは使わない要素がちりばめられた、
ディテールの上品さだ。
くるみボタン、ループ留め、ヘムの始末など、
見る人が見ればすぐにわかる、
オートクチュールの世界の技法がたくさん駆使されている。

ここまで洗練されたアジアからの輸入衣料は初めて見た。
しかもオーガニックで、紫檀、黒檀、パパイヤ、藍などを使って、
糸から染めている。手織り地は、女性たちの心のままに織られ、
複雑な、二度と同じ反物はできないという一点物に仕上がる。

この洋服をメンテナンスするのに、
石けんだけでは困っていた、というのが、
今日の出会いのきっかけだった。

蛍光剤入りの合成洗剤などで洗濯すると、
いっぺんで真っ白に色が抜け落ちてしまう自然の服だ。
石けんでナチュラルにケアするのは当然だけれど、
それでも長い間経つうちに、黄ばんだり、ごわついたりと、
元の風合いに保てないことがあるという。

重曹水で洗浄液を作り、そこに少なめの石けんを溶くこと、
そのリンスにはビネガーがよいことなどを説明。
実際に自分も身につけてメンテしてみようと、何着か購入した。

価格も決して高くない。
流行のブティックで買い物することを考えれば、
これだけの手仕事がしてあって、
日本で生産したら、とてもこの価格では釣り合わない。

一緒に会場を訪ねた女性は、
疲れが抜けないと言っていたのに、
試着してそのまま服を脱ぐ気がせず、
なんだか体がほっとして元気になったと喜んでいた。

人がまったき環境に健やかに生きるには、
なんとたくさんの他人に助けていただいていることだろう。
ひとりで生きているなんて、そんなつもりでいるなんて、
着るものひとつ、食べるものひとつとっても、
うそぶくのは世界を知らない子どもだけだ、と、
改めて肝に銘じたことだった。

服用って言葉、知ってますかと主催の女性が問いかける。
もともと、飲む薬より、「着る薬」のほうが上薬だったのです。
だから今も、薬を用いることに「服」という字が残っている。

そんなふうに衣食住、すべての環境が、
人の命を害するのではなく、育む方向に変わるには、
いったいあとどれくらいの道のりを歩めばいいのだろう。

どんなに遠くても、
歩むのですけど。

私たちの代でたどり着けなくても、
次の世代で、その次の世代で、
きっとゴールにたどり着く。

こんな出会いに支えられて、千里の道の何里分かでも、
自らの足で歩む、この道のりが楽しい、と思う。

何よりうれしい頂き物

お友達のKさんと、Eさんに最近頂いたプレゼント。
本当に、私の周囲の人達は細かなことが上手な人が多い。手先が器用ってうらやましい限りです!
みーんなアクリルタワシ!

私には何よりのプレゼント。
宝石にも匹敵するほどです。

この場を借りて、「ありがとう」!!
ナチュクリにこのアクリルタワシは必須です。
いくつあっても邪魔になるものではないのです!

どの子も大切に大切に、順番に最後まで使わせていただきます。
デビューした日にきっと名前が付くでしょう!

作れって?え?自分で?ううーん・・・・きっと得体の知れないものが出来上がると思います。
と、いうのは冗談ですが、ひどい肩こり症持ちで、原稿締め切り間近になると、かなりな頭痛を伴った肩こりに悩まされている私なので、あまりこういうこと、出来ないのです。
だから、余計にとっても貴重です。

本当にありがとう!心から感謝しています!!!

みんながはまったもの・・・

重曹ラーメンの時、薬味として活躍してくれました!

これは、我が家の人気者、すだちこしょう・・・・。(正確にはすだちごしょうなんですが、濁音のほうが断然言いにくいので、我が家ではすだちこしょう!と呼んでおりま!)

ゆずこしょうはよく聞くでしょうが、四国では割と当たり前の、この「すだち」という柑橘類が、全国的にはメジャーではなかったりする。

秋のシーズン中は100円でざるに山盛り1杯買えるのですが、残念ながら、冬の鍋の季節になると、また値段が上がるんですね・・・。
でも、このすだちこしょうは、年中使えてとっても便利。
すだちと食塩と青唐辛子だけのシンプルな薬味なんです!

夏の冷奴、そうめん、お吸い物、冷やしうどん、釜玉、ボイルチキン・・・・などなど・・・・。
使い方は、韓国の人が七味や一味を使う感じに似ています。
我が家での一押しの使い方は、パスタでサラダを作るときの、マヨネーズに混ぜ込む方法。
マヨネーズのしつこい感じが消えて、さっぱり食べることができます。お好みですが、そのマヨネーズに更にしょうゆをちょっぴりたらすと、和風サラダ風で美味しいです!(^^)!
私の実家でも、私が中学生くらいの頃から、冬中ずっとテーブルに出しっぱなしにされて、よく使われていたんですが、県外に出ると売ってなくってびっくり!
おばあちゃんに送ってもらったんですもの・・・。

きっと、四国でもこれだけあるんだから、全国にはまだまだ埋もれた美味しいものがいっぱいあるに違いない!
探し出すぞお~。待ってろよ~(^u^)

この熊は・・・・

はーい!りもくまでーす!よろしく~!会社での私の癒しグッズのひとつなのじゃ。
このテレビとお友達です!

りらっくまといい・・・・のんちゃんはよほど熊好き・・・?
と思ってる人もいるでしょうが・・・。

いえいえ、そういうわけではありません。でも、この子は、とても働き者なんです。
はい、実は、会社のテレビのリモコンなんです!
おててがチャンネル、足がボリューム、心臓がスイッチ、耳はビデオ切り替えで、後頭部から電波をぴぴっと出します。

もらいもんなんですけどね^_^;もう、3年、よくここで働いてまっす。
電池も2回変えました。
もちろんこの子にも名前があります。
りも(っ)くまなんです。
リモコンのくま・・・最初、りらっくまが華々しくデビューしたときはまさか!私のパクリ?????と、いきなり、親しさをひしひしと感じていた私です。
まんまネームでセンスのなさがほとほと悲しいのですが・・・(T_T)
でも、この子も、よく重曹水できれいに拭いてもらったり、ビネガー水で仕上げをされたり、やっぱりナチュクリのお世話になっています。
なので、こんなにきれいです。
まだまだ元気に働いています!

2月28日(火)琵琶寄せ

海近く、雨の夜、
琵琶の音を聞いている。
平家の滅びたいきさつを。
姫神たちのことのはを。
新月の日に。

抱きかかえ、
琵琶かきならし、
かなしみの物語流る。

ひとり、ふたり、涙にくれ、
小さき人、あたり飛びはね、
さざなみ立て、響き消えゆく。

出発の日。
新しき螺旋の始まり。
久方のえにし手にせむ。

明日あさは、
地図なき遠浅の海、
歩かむ。

波打ち際たどりて、
玉鎮むウラ、
詣らむ。

のんちゃん不在

CPPの集まりで、1日・・・早朝から夜まで、のんちゃん不在。
日曜日の休日、子供と主人だけで過ごしました。
夜、帰って台所を覗いてみると・・・・
何を作って食べたか、一目で分かるシンクの鍋釜食器類・・・・。
ぐちゃぐちゃですよ~・・・どっから手をつけよう・・・(T_T)

テーブルもごちゃまんです。
写真には写ってないけど、テーブルにはいろんなものがこびりついている模様・・・・。
こっちもすごい・・・・はあ・・・・・^_^;

それから約30分後・・・・しゃかりきにのんちゃんは働きました!自分もこのテーブルで食事をするために!
夜、9時30分、お掃除開始!
10時ようやく終了!シンクも空っぽ、テーブルもすっきり!
これで、気持ちよく夕食が食べられます!

食器洗いの「ごーん」というかわいい音を聴きながら、夕食にありつきました。男どもに、1日任せると、この↑有様です!
食事を終えた私にてけてけと近寄ってくる愛犬ねね。
うーん、この家で唯一の仲間!そう、女性なんだな!ウーマンパワーでガンバロウぜ!!!!

我が家では、子供は夜9時には就寝の約束なので、今日は到着の飛行機が随分遅れちゃったから、子供たちは寝てしまった後・・・・。
主人は、今日は夜からお仕事だったので、私の帰宅1時間前に出かけてしまった・・・。
私を出迎えてくれたのはこのねねだけ・・・。
でも、すっごくあったかないい気分でした。
この子に、私はいつも癒され、助けられている。
こればっかりは、主人にも、子供にもできないこと。
犬である、ねねにしかできないこと・・・。

自分の人生で、県外の大学に行ってた間以外は、いつもほとんどわんこがいたから、いない生活はどちらかと言えば考えられない・・・。

色々な理由で何匹もの「死」に立ち会ったけれど、しばらくたつと、さみしくて、また飼い始めてしまう。
なにせ、私の父は、かなり変わっていて、「情操教育には生き物を飼うのが一番」というヒトだったので・・・犬以外にも、とっかえひっかえ、あらゆる動物を飼わされた。
野生のものは、怪我が治るまでだったり、落ちた鳥のヒナは、飛べるようになるまで。
水生生物も、陸上動物も、とにかくたくさん・・・。
情操教育になったかは分からないけれど、動物嫌いには育たなかったので、恐らく成功なんじゃないかな?

でも、ねねは特別。
私が自分の家族を持ってから、初めて飼った犬だから。
ペットショップで買い手がつかなくて、すっかりおっきくなってしまったから、もう少しで「処分」されてしまうところで出会って、引き取った。
最初は、人間不信だし、噛み付くし、臆病だし・・・ペットとしては、かなり問題が多くて手こずったけれど、今では子供ともすっかり仲良し。
これも、父のおかげかな・・・・相当に凶暴でも、何とかできるということを、子供のときに習得している。
犬は、繰り返し繰り返し、同じことをひたすら教える。
信用ならない「人間」を、信用してもらうために、ひたすら愛情を注ぐ・・・。(甘やかすのとは違うよ!ちゃんとルールは教えて、犬と人間との距離は保った上でね・・・)

我が家の一番変化する時期に、ただただ見つめてくれていたペット。

彼女の命があとどれくらいあるのか分からないけれど、その間、そっと寄り添っていたい、寄り添っていてもらいたい。
この子といる時の私は甘えん坊だ。
この、生き物の暖かさにほっとして、急に体がほぐれる。
「ヒト」とは違うニオイと暖かさに、確かに共存している自分の存在を確認して、抱きしめる。
彼女も甘えているのだろうけれど・・・・だからお互い様なのかな・・・?

疲れたけれど、充実した1日に感謝。
明日は、子供が喜ぶように、彼らの席に、お土産を並べておこう。
いつものお土産は、一度頂いてすっかりファンになった「芋ようかん」。ちょっと変わったボールペンに「マグロの兜焼き」などなど・・・・明日の夕飯だねこりゃ^_^;

お休み、ねね。
お休み、今日という日。
今日ばかりは、主人が帰るのを待てそうもない・・・先に就寝してしまう・・・。
おやすみ、みんな・・・・。