汚い話ですが・・・・

年末年始、風邪で一家全滅だった我が家です。
子供が一番に復活し、元旦にはお友達に年賀状のお返事を書いているのを見ながら、重い体を引きずりながら、お雑煮を作る私・・・・。

人生で、こんなに長くお風呂に入れなかったことってあまりなく・・・・。
あ、上の子供がおなかにいるとき、切迫流産で2ヶ月近くお風呂に入れないことはあったな・・・・。

ま、特殊な事情はさておき、10日間、お風呂に入れなかったのでした・・・・。

寒い季節だったので、臭くはなかったけど、発熱したから、体を拭いてもなんだかすっきりしない感じ・・・。
でも、仕方なく・・・・我慢していました。

いよいよ、正月休みも明け、明日から仕事・・・・こんな格好で出勤はできません。

必殺!スクラブ石鹸の登場です!

グリーンクレイを使って、作った、ほんのりグリーンの石鹸は、どちらかと言えばさっぱりさせたい夏用で、お菓子の箱に入れて保管していたんだけど・・・。
はい、登場!

数日分の垢や熱でかいたべったりした脂汗、何より、頭皮が痒くて辛かった・・・・。
かくとふけが止め処もなく出るので、じっと我慢・・・。
3回のシャンプー&体を洗う・・・・で、すっきり!
髪もすごく抜けてしまいましたが、まあ、仕方ないでしょうね。
すべて洗い流しああと、お風呂はハーブの抽出液を入れたハーブ風呂。

スクラブされて、ちょっぴりひりひりしているはずの私の肌がハーブに癒されて、ふんわり包まれてほっとしているのが分かる・・・。
お風呂から上がるとすかさず手作りのローションとホホバオイルを全身くまなく塗って、10日ぶりの気持ちよさを味わう・・・・・全身で。

しばらくぶりのお風呂にはやっぱりスクラブ!
家族みんなを癒してくれて、乾かされて、また夏までお菓子の缶の中で眠っています。
こんな真冬に引っ張り出されて、きっと彼女もびっくりしたんじゃないかな・・・・。

でも、やっぱり思うのです・・・・石鹸ありがとう!
作れることはとてもうれしいよ!

ソフトオイル・・・オリーブオイル

5リットルボトルです。油は軽いと言われますが、これは、さすがに買って帰るとき重い・・・・石鹸の素材についてちょこっと・・・・

基本であり、私が一番良く使う基材のオイルがオリーブオイルです。大きく分けて3種類
正直、ナチュラルなものにスキンケアをすっかり変えてからは、大きなトラブルはほとんどなくなってしまいましたので・・・ある意味鈍感になりました・・・私の肌。
少々のことは持ちこたえてくれるんです。
そんな私の肌では、どの種類かなんて言うのは正直良く分からないんです。

エキストラバージン
・・・これは、ご存知最高級!ドレッシングなんかにすると最高の味わいになります。これで石鹸をつくると・・・うぐいす色や茶色になります。よーく乾燥させたものが使いやすいですね。

ピュア
・・・一番スタンダードかな・・・。真っ白な石鹸になります。初めて作ったキャスティールは、まさにこれ!真っ白で柔らかく、溶け崩れの激しいものでした。
でも、すごく気持ちよくて・・・香りをつけなくても、ほんのり木の実の香りがしてとても好きです。
初心者向けって言うの、よく分かります。

ポマス
・・・格安で売られているものがほとんどこれ!溶剤を使って抽出しています。その溶剤のせいでしょうか・・・・異常にトレースが早い!米油並です。私は夏に作ったのですが、なんと!15分でトレースが出ちゃいました。
オリーブはゆっくりと鹸化反応が進む・・・・と思っていたら大変な目に合っちゃうので要注意!
(必死で型に流し込みましたわ・・・・流し込むって言うか・・・ぽてぽてした生地を押し込むって感じ・・・)
ちなみに、上の2つはなんだかんだ言ってもお値段そこそこなのでもったいなくて出来ないんですが、このポマスで作った石鹸は、ワイシャツや子供の上履きなんかの汚れ落しにも優等生。
下処理に塗りつけておくと、汚れの首輪も頑固な泥汚れも・・・つるるーんと落ちちゃいます。
恐るべし!グリセリン効果!
手に入ったら主婦は作るべし(!?)家事で使う時は鹸化率100%だといいですよ~。”

ぷち・こだわり素材

mizu・水・mizu・water・みず・・・・

これは、あまりこだわらなくても石鹸は出来るのだけど、人様に差し上げる石鹸に関しては、私は精製水か赤ちゃんのミルク用の水をずーっと使っていた。
やはり、軟水を使うと、石鹸が少しなめらかになる(言われなければ分からないくらいの違いだけど・・・・さすがに、100本越えたあたりから、相当数使い比べた結果・・・・軟水がいいと思うようになる・・・)のと、なにより酸化速度が違うと思う・・・・。
このへんは、諸条件がちょっと違っても出てくる違いなので、顕著ではないし、本当に気づかないかも・・・・。

でも、自分が何百本と作った結果、そうだよなあ・・・という結果なのです。
死ぬまでに、何千本と作る事があればもっと分かるかもね・・・>^_^< 肌あたりはともかくとして、やはり、金属が水には溶けているわけで、これが酸化を促進させることはもう、仕方のない事実なんですね。
なので、石鹸作りには、「軟水」。

今では、我が家のお風呂場に軟水機を購入(息子がアトピっ子なので、購入!何かと便利!)石鹸を作る時は、風呂場まで行き、軟水をビンに汲んで、それで作っている。

石鹸を使うのも軟水がいいけど、作るのもそれにこしたことはない・・・というのがのんちゃんの結論。

なにより、安定した品質のものが出来るのはうれしいよね。
失敗をしたくない人は、オイルも精油も・・・そしてお水にもちょっとだけこだわってみよう!

「手作り石けん」きっかけ~のんちゃん編~

<何はともあれ、ダンナのフケ> 

 やっぱり、家族の皮膚疾患と、「お風呂の愉しみ」という本とのタイミングのいい出会い・・・・これに尽きるんです。

フォーラムでも書いたと思うけれど、私のダンナのフケ症は大変なものでした。
皮膚科にもずっと通っていましたし(夏は水虫、冬はフケ・・・ちなみに、どちらも今ではほぼ完治)よくもこんなダンナと結婚したもんだと、自分の人生の選択を深く反省することさえあるほどでした。ただのフケ症ではなく、頭皮は穴あきチーズのようで、角質層がびっしり白くつみ重なって、ある日ぽろっと塊で落ちるといったものでした。
ちょうど、白いかさぶたが落ちる感じとでも言えばいいのでしょうか。
大きいものでは1センチはあろうかという大きさで、厚みもあります。
皮膚の塊そのものなんです。
フケって、いらなくなった皮膚のことだと思うんですが、まだ必要なのに、次々ぽろぽろと力なく落ちていく感じなんです。
落ちたところの皮膚は、まさに、かさぶたが落ちたような感じで、ピンクで角質層が薄くて、ちょっとの刺激にもピリピリする・・・・。
普通にシャンプーができないので、シャンプーを止めると、フケは容赦なく、増える・・・・といった具合でした。
肩はいつも真っ白で、「穴あきチーズ」という表現がぴったりの、ぼこぼこの頭皮は、見るほうも痛々しくて、たまらないんです。

私の労働も、けっこう毎日になると大変で、お風呂上りに髪を1センチずつ分けながら、地肌にステロイド剤を塗りつけてあげないといけなくて・・・・・。
それも数種類・・・・・。

何かの都合で塗らなければ、次の日のおびただしいフケの量と、頭皮の状態の悪化、夜にシャンプーでもしようものなら、痛がゆさで「ひい----たまらんーーーー」って状態だったようです。
また、主人がリビングでごろ寝をしたり、ベッドで就寝をするわけですが、その場所も、すごくいっぱい皮膚が落ちてるわけで・・・掃除機が押入れに入る暇がありません。

お天気のいい日は、毎日布団や枕をはたき、雨の日は念入りに掃除機をかけ・・・・。
良いといわれる高価なシャンプーをはじめとしたヘアケア製品にも次々チャレンジ・・・。
でも、効果なし・・・・。

今なら分かるんですが、当然のことながら、そういう製品って、合成界面活性剤をばんばん使っているわけですから、そのせいもあって悪くなってる主人の状態が良くなるわけもないんですけどね・・・。
その頃、気分はどこまでもブルーでした。

家の中のどこに行っても主人のフケが落ちている・・・掃除しても掃除しても主人が動くたびに落ちる・・・。
治したいと思っても、ずっと空回り・・・・・・、正直八方塞でした。

そんな中、重曹と出会い、CPPを知り、CPPで重曹を注文するついでに、「お風呂の愉しみ」を購入。
でも、今思えば、もう、これは運命としか言えないのでは・・・なーんて、その時は、本当にそう思ったくらい、ありがたい本となったんですね。

でも、よくぞ、SHOPに置いてくれていたものです。

内容は、目からウロコなことばかり・・・・。
すでに、重曹で、充分落ちてたと思ってたのですが、落ち忘れがいっぱいあったようで、そこから更にたくさんのウロコが落ちました。

本格的なナチュラルライフがスタートしたのはこの頃からだったと思います。
まずは基本から・・・・と、キャステイールとプレミアムソープを作りました。

解禁が早い、プレミアムの方を先に使ったのは今でも覚えています。

そして、1週間はフケがどどーっと増えました。
「これ大丈夫か・・・?」
と、主人が聞くのも無理はなく、ねばーっと糸引き、解け崩れは早く・・・・なんだか頼りなく思えたのでしょう。
おまけに、「酢」でリンス・・・・一体何をさせるんだって感じでしょう・・・・。
主人に負けず劣らず、私も不安・・・。
医者じゃないし、それがなんなのか、もちろん分かるはずもなく・・・。
でも、痛痒さは多少マシということで、続けてみることに・・・・。
わらにもすがるってのはこういうときに使うのが正しいですね。◎

するとすると、劇的にも、10日ほどしたら、主人のフケがぐぐーっと減ってしまったのです。
あまりに減ったので、薬もやめてみました・・・でも、悪化もしないのです。
頭皮を見ると、すっかり良くなってきているのです。
それからは、しばらく、毎日のように頭皮を観察していたのですが、良くなる一方で、悪化する気配はなし!
ピンク色の痛々しい皮膚がどんどんエリアを狭めていき、普通の白い頭皮がすーっと頭皮の上に乗ってきたんです。

今でも、乾燥してる日なんかはフケは出ますが、これはごく普通。
そんな日は、夜、しっかりとオイルマッサージをしてからシャンプーをしたり、ハーブ洗髪をすればすっきり落ち着きます。
頭皮の状態が良くなると、少々の環境の悪さはあまり影響がなく、いいコンディションをキープできています。
また、生えてくる髪もつやつやで、しっかりとした質のいい(?)髪です。

また、入浴剤、その他、すべてのもの達が、次々手作りのものに変わっていき、ホームセンターで買うのはドッグフードと用具ばかり・・・。
何か危なげな名前のものや、怪しい効能のものはすっかり姿を消しました。

なので、余計に調子が良くなったんじゃないかと思います。
いずれにせよ、石鹸事始・・・・楽しい実益を兼ねた趣味はますます深みにはまります。

椿姫の贅沢たまご石けん

これは、特別な石けんです。
我が家において・・・・・という、狭い社会においてですけど・・・>^_^< 椿油は、スキンケアに随分使っていましたので、石けんにすると極上の仕上がりになることは分かっていました。
クリーム、乳液、ヘアワックスなど・・・とにかくお肌に乗せるとすっとなじむのに、全然重たくないのはこのオイルの特性。
昔から日本人が使っていたというだけあって、ホントに相性がいい人が多い・・・。

そして、卵を混ぜてみると・・・・・ううーん・・・これに限るーと自画自賛したくなる出来になっちゃったのでした。オリーブほど重たくなく、でもしっとりという、その感触は、色々なオイルを混ぜてもなかなか出せなかったものだったのです。
各オイルの脂肪酸の組成表を見ていて、椿よりも良いはず!というブレンドで作ってみるのですが・・・・椿オイル単独に卵というシンプルなものにかなわないのはなぜ・・・・?
そういう時に、植物パワーのすごさをつくづく思い知らされます。
理屈じゃない部分ですね・・・・。

しっとりさ加減は、卵黄を1個にするか2個にするかで決めます。
我が家では、冬は、ほんのり黄みがかった、2個入りが定番。
夏は白くてすっきりした1個入りが良く登場します。

どのみち、椿油は高級な油なので、作る時にもお高くつきます・・・。

なので、精油も、ケチケチせず、どーんと大盤振る舞いの、超贅沢石けんにしてしまいます。
特に、自分の家族が使うものは、値段を考慮しないので、かなり思い切った(?)石けんを作成してしまいます。

これは、プレゼントでお友達に差し上げたりしますが、譲ってと言われても売ったことがほとんどないものです・・・。
だって、されど石けん・・・・でも、たかが石けんって言うとおりで、お高いから、ちょっぴりしか使わないのでは、よさを実感してもらえないから・・・・。
適量使ってこそ、効果もわかるというものです!

卵を使う石けんは、温度管理と混ぜ方に注意が必要。
温度が低すぎたり、混ぜ方が足りないと、肌あたりがあまりよくないぽろっと崩れてしまう石鹸になったり、ムラのある石けんになったりします。
また、温度が高すぎると、タンパク質が、石けんの中でいり卵状態になってしまって、粒粒が入った不思議な石けんになります。見た目が悪い・・・・・^_^;
そこさえちゃんと守れば、気持ちのいい石けんになってくれます。
自分で作ってみて欲しい石けんベスト3のうちのひとつです。

ココアバターのマーブル石けん

これをはじめてプレゼントした時にある友人が

「あなたの石けんって、デザートソープね」
って言ってくれました。
そんなシャープな名前は照れくさくって、結局、お蔵入りなんだけど・・・。

今では、「マツモト堂の●●石けん」って呼んでもらっています。
CPP内では「のんちゃん石けん」ですね。家族のためにこそこそと作っていた私は、子供のアトピーに悩み、自分の肌荒れにも悩んでいた友人にプレゼントしてみた。
人への、手作り品(しかも生もの?)のプレゼントは大人になってからは初めてだったかもしれない・・・・。
使ってみた友人が言ってくれたのが上の言葉。
それ以来、彼女は私の石けんの愛好者。
コスメフリークで、とっても化粧品全般に厳しい彼女のお墨付きが出たことに、私がびっくり。
自分でも作れるよ、って言うのだけれど、それはどうしても嫌らしく、数ヶ月に1度、こんな感じの石けんを作って、送ってと頼まれるようになった。
彼女のおかげで、腕が上がったといっても過言ではない。

作るのは大して難しくないけれど・・・・問題なのは、マーブル模様をきれいに出すこと。

トレースがゆるすぎるとにじんでぼやけた感じになるし、固すぎると気泡が入ってしまう確率が高い。

この石けんを仕込む時だけは、コールドプロセスには珍しく、「タイミングとスピード」を心がけなくっちゃ!と思ってしまう。

幸いにも、コツをつかむのはそう難しいと「私は」思わなかったので、最初1本、ぼやけただけで、これまで失敗はない。

後は香り・・・どうしても甘い香りがイメージされてしまうので、なんだかお菓子気分で作ってしまう。

マーブルがきれいに出たときは本当にうれしい。
平たい丸い型でケーキっぽく作るのもいいし、縦長の丸い容器で、ロールケーキみたいに作ってもいい・・・・。
マーブルも、大まかな模様のこともあるし、細く細かな模様の時もある・・・今回はどうしようかと、石けんのタネを相手に話しかけてたりする・・・そんな怪しいそぶりにも家族はだいぶ慣れたようです。

効能重視で、見栄えは二の次の私も、こればっかりは、とにかく一生懸命に作ります。

サンプルを使ってくれたみんなの感想を早く聞きたいなあって思います。

ちなみに、粉ものが入っているので、髪に使うより、体や顔など、お肌に直接が一番おすすめな使い方です。