入ってみたものの・・・・

ま、特別、なにが変わったわけでもなかった。
でも、重曹はとてもいいよと言うことを、仲の良い友人や知人に話し始めた。
そんな私にラジオの取材が飛び込んできた。
これは、CPPに入る前か後か・・・微妙なのだが、そのあたりだった。

普段、取材側にいる私は、取材される事にドキドキ・・・・でも、色々なところを見てもらい、重曹と石鹸とビネガー類でキレイをキープできることに、相手はすっかり満足して帰っていった。
今思えば、それが私のCPPでの初仕事だったのだ。

まだ、スタッフ誰にも会ったこともなく、仲間もいない・・・未だに石鹸確保に苦労している私ではあったが、もっとなにかをやれたらな・・・と仕事の合間に考えることもあった。

オフ会のお誘いがあったのだが、場所は東京、しかもあいにく、子供の幼稚園の行事と重なって、スタッフに会うチャンスを逃してしまった。

しかも、四国から東京というのは、すこぶる旅費が高い。
近郊の人たちがちょっぴりうらやましく、「田舎」を実感する。

CPPに入ったわけ

トイレ・台所、リビング、寝室、和室・・・・すべてがこのナチュラルの法則できれいになっていく。

失敗もあったけれど、それは自分のせい・・・・物事の本質をまだ見抜けていなかった事に今なら気づける。

そして、不思議な事に、失敗も楽しくなってきた。
毎日少しずつ、帰ってからも少しずつ、いろんなところを磨き、流し、中和し、拭き取り・・・・そんなことが楽しくて楽しくて仕方なかった。

CPPのフォーラムには毎日のように行くようになっていた。
ある時は上手くいったことをうれしく報告、ある時は、誰かの報告を読み、明日は自分もやってみようと心に留める・・・。

そして、ずっと気になっていた「ボランティア募集」の文字・・・。
でも・・・みんな東京近郊のようだし、四国で何が出来ようか?

人前でしゃべるのは、嫌いではないけど、特別好きでもない。
第一、知識なんて全然ないし、まだ子供の小さな私にそんな時間は作れないとあきらめていた。

「邪魔」と思っていた重曹はあっという間になくなって、CPPで重曹を頼む事にした。
いろいろ頼めばお得だし、こちらの本屋にはない本もあった。
それが「天使は清しき家に舞い降りる」だった。
フォーラムで皆が言っている「天使のお掃除」の由来になった本。
それを手に入れたのだ。
書いてあることは、「ナチュラルクリーニング」以上に生活に密着した色々なシーンでの使い方。

まさに、この本で目からウロコとなった私だった。
またまた次々に試して、納得して、次に試して・・・・を繰返す私は本当に、完全にはまってしまった!

それまで、いつかまた使うかも・・・と思って取っておいた洗剤やその他人工的な洗浄剤の数々を手放す事に決めた。
とても気分が清清しい・・・・。

がらんと空いた洗面所の下に、今まで、行き場がなくて散らばっていたものたちを集めてきて並べた。
私はこの扉を開くだけで、洗面所付近で必要なものはすべて手に入るようになった。
しかも、溢れていたその毒々しい黄色や赤や青の安っぽい容器ではなく、白い清潔な容器にビネガーだけ、横のシェーカーには重曹だけ。
なんというシンプルさ。
自分の家事がとても潔いものに思えて、とてもうれしくなった。

そして、頭の中で「ボランティア」という文字がちらとまた浮かんできた・・・。
この気持ちの良い生活を、たくさんの人に知ってもらえれば・・・そのお手伝いが出来れば・・・・と、どこから沸いてきたのか、心の中で強く私を押す気持ちが働いた。

「離れていても、遠くでも、まだまだ中途半端な知識でも、何か出来る事はありますか?」
そんな内容だったと思う。
CPPにメールを送った。

次の日にはお返事が届いた。
「是非、一緒にやりましょう。これから私たちと・・・・」

何が出来るかなんて、そう、誰にも分らない。
どのくらいやれるのかも分りはしない。
でも、気持ちのいいことをしていれば、自分も気持ちがいいし、相手も気持ちがいい。

家族に宣言した
「CPPに入ります!重曹を広めます。やり方はまだ分らないけど・・・」

なんのこっちゃ・・・・家族は分らなかったと思う。
ほとんど、使命のようなものを私が感じている事を・・・。
こうして、1歩私はようやく踏み出した。

この頃から、我が家は外回りはともかく、家の中は随分と秩序が生まれていた。
追いまわされていた家事を、こちらから追いまわすまでになっていたのだから・・・・。

アドバイス(トイレ編)

まずは、邪魔な重曹をどうやって管理すればいいのかしら・・・?

と、フォーラムに質問したのが最初だったと思う。
丁寧なお返事とともに、優しい励ましの言葉・・・。

そっか、さいしょっから上手くいく人のほうが少ないんだな・・・このナチュクリっての・・・・でないと、こんなにもフォーラムに質問がたくさんあるはずがない。
そうだ、やってみよう、もう少し・・・。

いきなり台所ってのが無理があったかも知れない・・・・そう、最初はトイレからやってみよう。
トイレなら2階と1階にそれぞれあるから、片方掃除中でも問題ないわね・・・。

もう、クエン酸も残り少なかったけど、とにかくやってみよう・・・。

トイレってかなりのストレスの元凶・・・・。
うちのトイレの配水管
別の角度からの配水管
トイレです!昔の汚いところの写真がないのが残念・・・・・(T_T)
トイレトレーニング真っ最中の下の子と、まだ、トレーニング終わったばかりで、粗相も多いお年頃の上の子で、想像以上にトイレは・・・・
汚れている!

分るだろうか・・・・?
お子さんがいる人なら多少はわかると思う・・・・。
それともうちだけなのだろうか?????

トイレの便座にまだジャストフィットしない小さくて可愛いお尻は、前の方にちょこんとしか座れない。
ウンチは便器を滑ってつつつーっと水溜りに落ちるので、そこにはウンチの筋が残る。
水で1度では流れないから、気づいた時にはカピカピにこびりついている!

おしっこも、まだ上手に方向を誘導できないし、子供って、遊んでて楽しかったりすると、ギリギリまで我慢してからトイレに飛び込むから、パンツを下ろすのが間に合わないくらい・・・そして勢いのよすぎるおしっこは、便器からスライディングしてあちこちはねたり、手の届かないところで人知れずアンモニアへと変化をしている!
そう・・・・・当然、臭い!のである!

夏はまだ、窓を細く開けたりも出来るが、冬だとそうもいかない・・・。
トイレは臭い!なので、用を足すのも早々に、早くトイレから出る事をよしとした我が家なのであった・・・。

そんなだから、お客様が来る時は、めちゃくちゃ気を使う。
精神的にかなり辛い場所だった・・・。
一度失敗をしているので、慎重だったけど、なんだか、時間を置くのは必要みたい・・・。
でも、クエン酸でパックをしてもイマイチ落ちが悪かった・・・。
そうこうしてるうちに、クエン酸が底をつき、お酢でも代わりにはなるということで、ここでビネガー登場。

運悪く、うちのトイレは玄関の横にある。
私(犯人)以外は口をそろえて「ママー!トイレがくさーい!すっぱいにおい、お寿司のにおいがするよー」などなど、口々に文句をいってくれました。
まあ、そりゃあね、私だって臭いとは思ってるわけで・・・・。
でも、あれれ????頑固な水あかが取れて、水の筋のついていた便器の内壁もピカピカになっている。
これはすごい!
よくフォーラムを読むと、お酢も種類によってニオイが違うし、精油で香りをつければ気にならないとか・・・。

まあ、ここは、また、べつの話題でゆっくりと・・・・。
でも、そんなこんなでトイレはピッカピカで、しかも尿臭はすっかりしなくなった。

こ・・・これはすごい事だよ!
そして、2階のトイレも、トイレの壁も床も配水管も何もかもピッカピカ!

そして、フォーラムを再び覗くと、見落としていた情報や理論が、まるで待ってましたといわんばかりに、頭にバシバシ入ってくる。

この方向性は間違っていない。
確信に変わった瞬間だった。

出会い3

ふーん・・・クエン酸と、重曹と石鹸を使うのね・・・。

クエン酸は持っていたけど、石鹸ってなに?洗剤じゃダメなの?
重曹って・・・あの山菜のアクヌキに使う?
なんだろう?
でもとりあえずやってみた・・・・。
手に入れるまでの苦労はまた別の機会に・・・・。

ところが、上手くはいかない。
テーブルはびちゃびちゃしてくるし、なんだか白っぽくさえある。
石鹸は洗剤に比べて、安売りはないし、だいいち、その辺のスーパーではなく、少し遠いホームセンターまで行かないと手に入らない。

ペーストにしろとか、水溶液にしろとか、なんていちいち面倒くさいんだ!
おまけに、たくさん買ってしまった重曹、もう、この掃除方はやらないのに邪魔だなあ・・・・。
ああ、もう、やめやめ!ふん!

これが、正直、最初の私の反応。

最初から「○○専用」と書かれた洗剤の手軽な事!
どこのスーパーでも、コンビニでも手に入るし、安いし、最初から専用の入れ物に入っているから使いやすい。

でも、この白っぽくなってしまったテーブルは何とかならないのかなあ・・・いつ使うとも知れない大量の重曹、どうやって保管しておけばいいのかしら・・・・?

あれ、HPがある・・・・ちょっと覗いてみよう!
これが、本当の意味でのナチュクリとの出会いになるのでした。

出会い2

とにかく、物が増える!
何でも2倍。
主人は営業職だったので、私より服の数も多く、私よりはるかにオシャレに気を使う人だった。

やがて子供が生まれると・・・・もう、物の数といい、服の数といい・・・管理できないくらいに溢れてしまった。
子供の数が2人になろうかというときに、おうちを郊外に買って(正確にはまだローン払ってるのですが・・・)引越ししました。

今までの3LDKよりはるかに広いおうちも、それでもみるみるいっぱいになって、掃除が行き届かなくなって、やがてあきらめた・・・・。

言い訳はたくさん・・・・
「子供が2人いるから・・・・」
「仕事が忙しいから・・・・・」

いつもこの2つを盾にして、家事から逃げていた。
そして、子供が幼稚園に入園・・・・。
そこには驚愕すべき事が待っていた!「お遊戯会」というやつだ・・・。
公立の保育園でざっと育っていた私は、私立のえらく派手で、手の込んだ「衣装」を手作り・・・・という作業がある事をまったく知らなかった。
同じ役柄になった人同士で、お互いの家を行き来して相談しながら作る事も多々あると言う事。

その時訪れたある人の家・・・・その美しかった事!

あるべき場所にきちんとモノが収まり、ホコリもなく、窓ガラスはピカピカ。
冷蔵庫の中はきれいに片付き、急に押入れを開けても、収納部分さえ、芸術を感じるほど生理整頓されている・・・・。
機能美というのはこういうことをいうのだろう・・・使いやすく、でもどこからどう見ても美しい。

しかも、彼女は、その時仕事こそしていなかったが、年子の幼稚園児(♂)と、まだ手のかかる女の子の赤ちゃんを連れていた。
主婦の鏡・・・とは彼女の事だろう。

お昼までご馳走になってしまったが、料理の手際もよく、もちろん、味が悪いわけがない!とってもデリーシャス!

自分との明らかな差に愕然としたのはこの時だ・・・・。

さすがに、これではいかんと思って、じぶんちを見たらば・・・。
使っていない部屋はホコリだらけ。
使ってる部屋は、子供の手垢やミルクのこぼれて固まった跡が点々と・・・。カーテンは洗っていなくて、なんとなくズズ黒い・・・。
子供のおもちゃが雑然とあちこちに落ちていて、テレビの上に色々なものを載せるものだから、本当に生活感溢れる・・・・って感じ。
流しには、いつもひとつふたつ、洗い物が残り、シンクが物置に・・。

クローゼットは夏冬ごっちゃで、かろうじて、大人と子供の服に分れている・・・といった状態。
靴下の片方がしょっちゅう行方不明で、幼稚園に行くときも、いつもかばんがなかったり、お帳面がなかったり、水筒がなかったり・・・。
探し回ってやっと出発。

理性的に、どう考えても、きちんと生理整頓したお部屋が暮らし易そうだし、居心地もよさそうだし・・・なにより、お掃除しやすそうだ・・。
でも、一度こんなに散らかってしまった家の中、どうすればいいのかまるで見当もつかない・・・。

なので、とりあえず、テキストを買ってみよう・・と思ったのだ。
本屋にゆっくり行く暇もないので、このコープの共同購入はよく利用する。
たくさんある本の中から数冊ピックアップして、あとは待つ・・・・。

その中に「ナチュラルクリーニング」があったのだ。

出会い

ナチュクリの出会いはふとしたことからだった・・・。
コープの共同購入で、何冊か本を買ったこと。

生理整頓術の本を数冊と、「ナチュラルクリーニング」というタイトルの本。

なぜ、そんな本を買ったかって?
それは、私があまりに家事が下手だったから!!

もしかして、日本一を競えるかもしれないほどに、それはひどかった・・・。
もともと、得意ではなかったけれど、一人暮らしや、家族と暮らしている間は、自分だけのものを片付けて置けばよかったから、仕事がどんなに忙しくても、合間に半日もやればすっきり片付いていた。

もともと、オシャレにさほど関心もなく(持てよ!オイ!若かりし頃の自分!!!)、化粧や貴金属、ブランド物にもさらさら興味のなかった私は、持ち物もたかが知れていて、若い女性にはあるまじき位、クローゼットが半分すかすか・・・・。

親が、「男に生まれてればねえ・・・」と、何度も何度も人様に語るほど、男前の性格で(自分で言う・・・・^_^;)、「複雑なオンナゴコロ」というやつがとても苦手だった。
なので、自然淘汰的に、メリハリのある友人ばかりに囲まれていって・・・結局、今は幸せと言えよう!!

性格がそうなので、生活もまるで男の人のようだった。
「おやじギャル」という単語が流行った頃、まさに自分がそうだった・・・。

ところが、結婚した途端に、この、自分の法則がまるで通じない状況に陥った・・・・。

はじめに・・・・

はじめまして、このブログを読んでくださっている皆様。
CPPのスタッフのんちゃんです。

私がCPPに入ってもう、どれくらいかな・・・・?
それよりほんの少し前に、ナチュクリに目覚めて、すっかり合成洗剤を手放した。
この快適な生活を守るため、グッズや素材集めに奮闘した昔のことから、最近のことまで・・・・日々、ぽつりぽつりと綴っていければいいなあ・・・と思ってはじめさせてもらうことに・・・・。

田舎に住んでいも充分始められる事、どーんと田舎もんの私がお教えしましょう!
ヘンゼルとグレーテルが、広い森で迷わないように小石をこっそり落としたように、私もこのブログを読んでくれた人の小さな目印になるような、そんなブログにしていきたいと思っています。

ではでは・・・・。
ぼちぼちお付き合いくださいませ。