落とし穴

大人しくなっていた風邪のウイルスが、また暴れだすのを体の中で感じている。

途端に、鼻水の量が増え、咳が出始めた・・・。

まず、今日の寒さ・・・・10度までしか気温が上がらない・・・みぞれまで降ってきて、体はとてもついていけない・・・。
それでも、体はなんとかがんばってくれていたのに・・・こんな日は「うどんすき」がいいよね、と買い物に・・・。
これが失敗!
なんと、いつも行くストアのレジが急に故障した。
バーコードを正確に表示しないらしい。
忙しい夕方にこういうことが起こると、どうなるか・・・?
モチロン、レジ前に長蛇の列・・・・。
いつもなら10分かからず終わる買い物が、ただただ並ぶだけで30分・・・・・。
私の前には2人しかいなかったのに、30分・・・。
今更、放棄して他のスーパーへも行けない・・・。
体力が落ちてる私には地獄の猛特訓状態・・・(T_T)
へろへろになって家路につく・・・。そんな時、携帯に連絡が・・・・今日に限って、主人も夕食を一緒に食べると言う・・・。
(ちっちきち~用意が大変じゃないか~)
大きなほうの土鍋を出してきて、食材を洗っては放り込み、煮込む。
程よく煮えたところで、味をつけ、うどんを放り込み、家族を呼ぶ・・・。
つるつると、心地よく体に入ってきて、あったかくなって一息つく・・・。
そして、愛犬ねねにご飯をあげようと思うと、なんと、もう、今夜分しかない・・・。
あわてて、押入れのストックを見るけれど・・・やはりないものはない!
明日の朝の分はないのだ・・・。最悪、人間と同じものでも大丈夫だけど、やはり、ううーん・・・。
食後に、このくっそ寒いのに、ホームセンターへねねごはんのお買い物・・・。
10キロ入りを2袋(いつもは3袋だけど、今日は体力がないので・・・・)。よいしょ!車に担ぎ込んだ。

ああ・・・すっかり帰る頃には本物の風邪ひきさんとなってしまった・・・・・(;_:)
「はくしょん!げほげほ・・・・ずるずる・・・」
風邪の三重奏ほど聞き苦しいものはない・・・。
マスクをしていても、周囲のヒトが距離をとっているのが分かる・・・。
ごめんなさいね、本当に悪い、私が・・・。
こんな日は、表に出るべきじゃない、私のためにも、周囲の善良な一般ピープルのためにも・・・。
もし、うつった人がいたら、ごめんなさい!
でも、ねねのごはんはやっぱりいるのよ!どうしても!
だから、迷惑そうにされてもやめられないの。

願わくば、熱だけは出てほしくないものだ・・・。
風邪のカルテットはもっと辛い!

なので、イチゴを食べよう!
食べ物は、きっと私を助けてくれるから。
重曹水で洗って、真っ赤なイチゴを2パック!
家族4人であっという間にペロリ・・。
と、いうか、子供にはもう、1パックずつじゃないと足りないみたい・・・・食べるわ~このヒト達・・・。
3分でした・・・完食まで・・・・。
イマイチ食傷気味の私も、フルーツは食べられるからこれも食物の不思議だね。
体が求めてるって感じです。
なぜか、ストアに行ったとき、りんごよりも、バナナよりも体がイチゴを欲しがった。

ちなみに、下の息子の見立ては、「ママ、春休みに入ってから、玄米粥食べてないからじゃない?」
・・・ううむ、鋭い!それはそうかも・・・。
ちょっと手を抜いていた・・・。

明日は玄米スープを作ろう!お魚を焼いて・・・。

なに、洗い物はピノコに任せて、しっかり楽させてもらおう!

とりあえず!負けないぞ!風邪のウイルスなんかに!
絶対に完全勝利じゃっっっ!!!!
ぶいっ「V」
あれ、イチゴを食べたら少し元気が戻った・・・。
ビタミンパワーかな?
でも無理はしない。
今日は早く寝よう。
お風呂は無理でも、足湯くらいはやって、体をあっためて、ウイルスたちに一泡吹かせてやるのだ・・・へっへっへ・・・・(~_~)

菌たちの進軍

東京から高松の帰りの飛行機。それは日曜日のこと。
春休みと言う事もあって、混み混みだった。

どっこいしょ、ごめんなさいね、という感じで、えっちらおっちら自分の座席にたどり着く。
予約の時にはすでに、ほぼ満席で、通路側が取れなかったので、仕方なく通路から2つ目の座席をとった。
詰め込まれたすし飯のように、ぎゅうっと人だらけ・・・。

隣に、サラリーマンとおぼしき50代くらいの男性が一人。
くしゃみをしていた。
最初は手も沿え、申しわけなさそうだったが、やがて、回数も増え、彼は開き直ったのだろう・・・もう、堂々とくしゃみと咳を繰返し始めた。
手荷物は、残念ながら座席の上の荷物入れの中・・・。
「しまった!」と思った・・・。
バッグの中には「エッセンシャルオイル」を入れているが、今の私は武器を取られた兵士のごとく・・・・丸腰だ。
1時間と20分、その方と隣り合わせ。

飛行機を降りる頃には私の鼻がむずむず・・・。
喉はヒリヒリ・・・・。

うつってしまったようだ・・・・あの人の風邪・・・。

迎えに来てくれていた主人の車に乗り込むや、バッグを開いて「ティーツリー」を原液で、リンパ節と鼻の下、のど、、あごに惜しげもなく、たっぷりと塗りつける。
ちょっと、自分の免疫力が弱っていたから、付けこまれたのだ。

菌は、まず、あの男性の体にふと取り付く。
なんとも繁殖媒体に適した体だったのだろう・・・。
免疫力は弱り、どこからでも入り込み、そこで次々自分の遺伝子を残すために増える。
増殖し、繁茂し、そして、次のターゲットを探す。
そのために、充分に育ったやつらは主にくしゃみや咳を出させ、外へ飛散して出て行く。

運悪く私はそこに居合わせてしまった。
そして同じように、取り付き、増えようと触手を伸ばし始めた・・・。

でも、残念ながら・・・・私は一旦受け入れながら、彼らが私の体の中で増えられないようにする術を知っていた。
鼻とのどまでは、何とか入り込めたやつらだが、それより先は通さない。
定期的なティーツリーの投与で、入り込んだやつらは、動きが取れなくなっている・・・私の免疫力が突然上がったから・・・それ自体にも殺菌効果があって、増えるどころの騒ぎではない。
その上、家に着いたら、熱い風呂に入るから、体温は上がり、寝るときにもマスクを携帯・・・自分達の好む環境もすっかり崩される・・。

まだいる・・・私の体の中で、確実にチャンスを狙っているようだ。
でも、許さない、それ以上動く事は。
だから、また精油を塗る、マスクに垂らす、体を決して冷やさない。
ビタミンCも、ここぞとばかりに大量投与する。
ハーブティーでもサプリでも。
最近はめったにサプリを摂らない私だけど、ここは勝負どころ。
負けるわけには行かないから、かなり多めに摂る。
乳酸菌も一緒に・・・。食後にきっちりと。
少しでも油断をすると、あっという間に悪化するくらいのタイミングを感じるから・・・。

今日のお昼から随分とおとなしくなった・・・でも、まだまだ油断は禁物。
本当に大丈夫、と思えるまで、これでもかとコテンパに攻撃を続ける。
白旗を揚げても信じたりしない。
確実に仕留めたと分かるまでは、手を緩めたりしない。こういうときは徹底的に・・・。
マスクにユーカリも追加。更にのどが穏やかになる・・・・。

今度から、どこかに移動する時に、マスクは必携だ。
自分に言い聞かせる。
あさってまでには、私が全面勝利を収めるはずだ。

うっかりと、年末はやつらの大勝利にさせてしまったけれど、今回はそうはいかない。

「必勝」を掲げて、なにがなんでも退治する。

押し付けがましい添加物に春を感じる・・・・

聞いてはいた・・・。
そういう人がいると言う事を・・・。
でも、聞いたのは随分前だし、すっかり忘れていた。

夕方、子供を連れて高松市内のスーパー○ルナカK店にお買い物に・・・。
昨日、飛行機の中で、隣に座ったおじさんの風邪がうつったっぽい私は、こじらせては大変と、マスクをしていた。

そして、いろいろと物色しながら買い物カゴへ商品を放り込んでいた。
パン売り場にさしかかった時、子供が、おやつにパンを買ってと言う・・・。
パンだけではなくて、和菓子やカステラなんかも置いてあるので、子供たちは総称して「パン」と呼ぶ・・・。
パンの裏側を一緒に見ながら、「○○○って書いてるから、これは止めた方がいいね。おんなじような味なら、こっちにしようか・・・」などと子供と話し合いながらまあなんとか合格点ギリギリのものをカゴに入れていたときだった・・・。

突然目の前に・・・・
一人の女の人が立っている。
そして大声で
「花粉症?そのマスクは花粉症なんな?(花粉症なのか?という意味)」
「添加物だらけやけん(だらけだから)、危ない危ない!」

そう言って、私のマスクや手に持っているパン、カゴの中のお菓子を次々指差しながらずんずん接近してくる。
とっさの事で、私も子供達もボーゼンと立ち尽くす・・・。

「食べたらいかん、添加物や、それ添加物」
と、これから後は、添加物しか聞き取れないような勢いで、しゃべりだし、寄って来る・・・。
子供がびっくりしているのをなんとかしなくちゃ・・・と、はっと我にかえる・・・。
一息空気を吸い込んで、マスクを外し

「マスクはただの風邪です。全部分かってますから、結構です。」
それでもまだ、こちらを指差し、添加物が云々・・・・ずっとしゃべり続けている。

もう一度、今度は
「本当に結構です。全部分かっていますから」
手をチョップのように突き出し、(宮尾すすむ?)ジェスチャー付きで断る・・。
そして、子供を2人とも私の後ろに下がらせ、相手をにらみつけた。

子供を守るお母さんは、相当迫力あったのか、その人は声が小さくなり、押していた買い物カートを下がらせ、方向を変え、私たちから離れていった。
まだ口の中でずっと何かをつぶやいていて、こちらを見ながら遠くなった・・・。何度も何度もこちらを振り向きながら・・・。

ほっとして、「早く買い物を済ませよう」と子供をせかし、必要なものを頭で反復しながら、よし、忘れ物はないな・・・と納得して、レジへ急いで行く。
ふいに、私たちから随分離れた、店の奥の方でまた大きな声が聞こえる。
そう、さっきの人・・・次はまた新しいカモを見つけたらしく、誰かに同じように話し掛けている・・。

以前、友人に聞いた事がある、「添加物おばさん」だったのだ・・・・あの人が・・・。

夜、帰宅した主人に子供と一緒に、こんな事あったと話すと
「春だからね」の、一言で終わってしまった^_^;
ちゃんちゃん♪

確かに、添加物は悪いし、摂取しない方がいいに決まっている。
「添加物おばさん」の言いたいことは分かるし、とっても正しいのだ。
(子供たちは、びっくりしたけど親切な人?と思ってるらしい・・・ま、ポジティブな捕らえ方なので、あえて否定はしないのだが・・・)
でも、ママたちだって、たまには、体より、心のゆとりが欲しくて、市販品で済ませることだってあるのだ。
でも、そんなにも押し付けがましいと、うっとうしいの・・・分かってね。
何もかも分かってても、カップラーメンを食べることもあれば、インスタントのお味噌汁を飲む事もある。
お酒も飲めばスナック菓子もおいしいと思うときもある。

そういうことは、人に言われたくないし、言われたからって生活が変わるわけじゃないのね。
おばさんがどういう人かはよく知らないけど、また、知りたくもないけど、そっとしておいて欲しいの。

張り詰めた【添加物フリー】の生活は、長続きしないし、ストレスが溜まるだけ・・・。
続かなければ意味がない・・・そういう生活は。
おばさん、もっと穏やかに・・・好きな人に花でも渡すように、そっとアドバイスは渡してあげてね。
驚かせないように、嫌がられないように・・・・・。

そっくり、自分に言い聞かせながら、おばさんの事を思い出す・・・。

でもなあ・・・・ホントにいたんだ・・・・・・・。
まさかいるとは思わなかった。(ましてやスーパーの中で・・・友達の冗談だと思っていた・・・)
もし、どこかで出会っても、危害は加えるタイプではないので、おおらかに構えて拒絶してあげてね。
ちょっと私はきつく言ってしまったけど・・・。
おばさんにとっては、なにがあったか分からないけど、きっと「添加物」によるトラブルがあったんだと思う。
どんなトラブルかも分からないけど、食べ物を選択するという、小手先だけの動きでは阻止できない。
私たちのニーズを少しずつ変えていく努力は、押し付けてもダメなの。

だから、静かに実践。
でも確実に仲間を増やしながら・・・・。
私はそっと小さなプレゼントを渡すみたいに、誰かに手渡す人になりたいよ、おばさん。

横浜発、美味しさの輪

本日のメニューでござい!趣のあるメニューですね、ハイ!

ああーーあのどうしても食べられなかった無念の肉が~!2口の肉が~。口惜しやあああああ~(T_T)出張中に、横浜のステキなフレンチのお店に連れて行ってもらう。

お肉をほんの少しだけ残してしまったことがとても心残り・・・・。(今なら入るのに、入るのに~(T_T)かむばーっく、あのお肉~!!!)
よくよく考えてみれば、お昼が3時だったから、まだ空腹というわけではなかったのだと思う・・・今考えても、あれをほんの2口残してしまったことが悔やまれるくらい美味しい料理だった。(タッパをもし持ってれば、絶対にこっそり持って帰ったはず・・・・)

私はずっとフレンチは苦手だと思っていた。
なぜって、油っぽいし、しょっぱいものに甘いソースをかけたり、温かいものに冷たいソースをかけたり・・・何と無神経な(失礼^_^;)料理があるものなのかと常々思っていた。
また、素材の得体が知れないほどにミンチにされていたり、重ねられたり和えられたりして、評論家は「この複雑な味わいが・・・・」なーんて言ってるけど、私はできれば、一つ一つの素材の味を愉しみたい・・・・正体を見極めたいヒトなのだ。ところが、このレストランは、なるほど、見た目はフレンチなのだけれど、素材が自己主張をちゃんとしているのだ。
アスパラはアスパラの、ほうれん草はほうれん草の・・・香りと味がしっかりと残っている。
メニューがなくても、これが何であるかは、私の舌も必ず知っている味なのだ。

去年の年末に風邪にやられて、寝込んでしまった時(3日間ほぼ断食状態)から、味覚がひどく敏感になり、色々な味がとにかく良く分かる。

フレンチ風和食と言っても過言ではないものであった。

ああ、残してしまったのには、もうひとつ・・・・ワインを2人で1本空けてしまった事もあるかもしれない。
でも、アルコールがこんなに美味しく感じられる料理は久々・・・・。

野菜や肉や魚の向こうに見える、それらが置かれた環境や育つさまが、感じられる料理に乾杯。
残してしまった2口のお肉に懺悔を込めて・・・・。
連れて行ってくださった方に感謝を込めて・・・。
お店の方の素晴らしいもてなしに感動を込めて・・・。

ごちそうさまです、本当に美味しかった。
プロの方のプロのお料理は、味だけでなく、体にも染み渡るすばらしいものでした。
実は、アレンジできそうなお料理が数品・・・・今度の勉強会で、成功の暁にはお持ちできればいいなあ・・と思っています。
素人は素人なりの、元気の出る料理を作るつもりです。
そんなパワーを与えてくれる・・・本物の料理は・・・。

もう既に、あの料理は私の血となり肉となり、細胞の隅々に浸透して、私を形造る一部となっている。
この私の手の、足の、小さな細胞たちは、あのエネルギーを取り込み、今日の、明日の私を存在させ続けてくれる。
偉大な「食」という作業に、心から敬礼。

スローライフ・スローフード、新しい法則

随分前に自動のパン焼き器を買った。
私には、粉やその他のものを計量して入れるだけだったので、実にラクで、焼きたてのパンを食べられることに満足を感じていた。
発酵から何から、全部やってくれるので、こんなに便利なものはなかった。

でも、我が家では2人いる息子のうち、下の息子がパン嫌い・・・・。
作っても少しもうれしそうにしないし、食べてもくれない・・・・。やがて、つまらなくなって作るのをやめてしまった・・・。

ところが、ふとしたことから、天然酵母のパン屋さんでパンを購入・・・・それを子供のおやつにして食べさせたところ・・・・パン嫌いとばかり思っていた息子がぱくぱく食べる食べる!!!!(◎o◎)

なぜなぜ・・・?いろいろと、息子と話をすると、「イースト臭さ」が苦手だったようで、パン自体を嫌いだったわけではないと言う事が判明・・・・。

で、機械を引っ張り出してみたけれど、あまりに長い間使わなかったのがいけなかったのか、どうにも調子が悪い・・・・。
うまくパンが焼けないのだ。
仕方なく、電気オーブンで焼くことに・・・・。

CPPスタッフの一人、shusさんから以前教わった、「自家製酵母」を使って焼いてみた・・・。
失敗もあったけど、後に、本を購入して読んでみると、その原因も理解!パンになる以外の菌が先に繁殖してしまって酸っぱくなったのだ!
失敗は成功の母・・・。多分、うんと美味しく・・・・はまだ先かもしれないけれど、これで最低限の失敗は免れられると確信。

話を聞いても、最初は、とっても面倒くさいので、私には出来ないと思っていたのだけれど、自分で起こした自家製酵母でパンを焼くほうが、実はとても簡単であることが分かった。

イーストはぶわっと、一定時間と温度で反応して、少しでもこちらが遅れると、うまく膨らんでくれない・・・・。
いわゆる、「アバウト」が通用しなかった・・・・。
素材のグラムもきっちり計らないと、失敗に終わることがほとんど・・・・・。
逆を言えば、それさえちゃんと守れば、うまく焼けるわけなんだけれども・・・・。時間に不規則な仕事の私には、それが難しい・・・・。
市販のイーストも確かに生き物で、がんばって働いてくれてることは間違いがないんだけれども、まるで、機械のように動く、菌界の公務員と言うところだろうか・・・?
時間に正確、分量に正確、そうすればいつも同じレベルのパンを焼くことが出来ます・・・きっちりと!って感じ・・・。

ところが、自家製酵母は、菌界でいえば、かなりファンキーな自由業な感じ・・・。
そうだなあ・・・・しっかり仕事をしながらも自由気ままに振舞ってるところをみると、菌界のアーティスト・・・?いくら条件を揃えても、たまに失敗もあるしね^_^;
少々時間がずれたり、素材の分量が違っていても、それなりに美味しくパンになってくれるのはありがたい・・・・。
あまり、発酵の時膨らんでないなあ・・・と思っていても、焼くと、その温度に反応してちゃんと膨らんでくれていたり・・・・。
急な用事が出来て、後じゃないと焼けない・・・って時には、冷蔵庫で一休みしてもらう・・・・すると、活動を一時休んでいるので、ちょい待ち!がまかり通る・・・。
後で、それなりに温度を与えてあげるとまた活動を始める・・・・。マラソン選手のインターバルを見ているようだ。

前回と今回、種起こしをしてるのは、スーパーにある格安の「おつとめ品」のイチゴから・・・・。
それまでは、やはり「おつとめ品」のバナナだったのだけれど・・・・。
何本かビンに色々な酵母を育てている・・・・ひとつは前回のイチゴの残り・・・今は毎日りんごジュースをもらって元気に過ごしている。

もう少し、きれいな形に焼きあがるようになったら、写真をアップしようとたくらんでいるけれど、何と言うか、子供たちが早く食べちゃうので、撮影の暇がなかった・・・・・。

自家製酵母は、ナチュラルクリーニングと同じだ・・・。
私が何をするわけでもない、ただ酵母も重曹も条件を整えてあげるだけ・・・・そうすれば勝手にいい仕事してくれる・・・・。

どんなに仕事が忙しくても、スローライフに則った生活のベースがあれば、それは「スローライフ」「スローフード」と呼んでいいのではないかと思う。
揺ぎ無い、自然の法則がまたひとつ、私の生活のペースの中に織り込まれた。

ちなみにね、新しいパン焼き器を買いました。
でも、これは、電気が要らず、ガスでも焼けると言う代物・・・・。ネットで、2つセットで格安で見つけました。分厚くて、申し分のない、良質の鋳物です。
似たような容器で、以前一度焼いたのだけれど、これほど質の良い南部鉄ではなかったので、今度は楽しみだ。
「ばちもん」は、こういうときは使わないほうがいいような気がする・・・。
道具は吟味して・・・・それがこういう生活にとって大切な、決して譲ってはいけないことのような気がする。

さてさて、来週早々に焼けるくらい、酵母が育ってきている・・・今度は中種法で焼いてみるつもり。
またそのうち、報告をしましょう。
気長に待っててね、きっと忘れた頃だから・・・^_^;

行ってらっしゃい、行ってきます

東京出張の朝。
昨日まで、のっぴきならない仕事を必死でやっていたので、用意が充分出来ないまま、あたふたと出掛ける。
そんな私を見兼ねてか、「送ってあげる」と、親切な相棒の声。
ありがたいなあ・・・とひしひし思う。
CPPの活動に対して、相棒は、実は最初は随分懐疑的な態度だった。
絶対「怪しい団体」か「白い秘密結社」と思っていた・・・(あ、いや、それは今も思ってるか・・・私が次々怪しい実験をするから・・・^_^;)

でも、そう、当然と言えば当然で、家の中がどんどん白い粉(重曹)に侵食され、しかも、あっちで(ビネガー)スプレーをプシューこっちでぶくぶく・・・・、安穏としてられない状況になったのには違いない。
一般家庭からはかなり程遠い状態で家の中の家事や洗濯、掃除といったものが回り始めて、すっかり、ホームセンターでものを買わなくなってしまったのだから・・・。
そんな私の活動を、最初は苦々しく思っていたはずなのだが・・・・プチストレスが少しずつなくなり、快適な生活を送れるようになった今では、一部応援さえしてくれるようになった。

実は、彼もいろいろと考えたり、不安に思っていたことがあったようで・・・・でも、環境とか食糧問題といった、かなり漠然としたものだったから、深く考えることはしないでいた。
考えても仕方のないことと諦めさえしていた。

家事ひとつとっても、「合成洗剤」なしで生活なんてできないと思っていたし、快適な生活と言うものがどういうものかということが、まるでイメージできなかったのは、周囲にそういう人もいなかったから・・・・。

彼をずっと苦しめていた、皮膚疾患やその他もろもろのことは、今ではほとんど解決して、開放された気分を存分に味わっている。

なかなか、まとまった時間の取れない「兼業主婦」という職業柄、専門的な勉強をしなくては・・・と思いながらも遅々として進まなかったりするのだけれど、そんな私が、やはり、普通の家庭の奥さんは読まないだろうと思われる本を読んでいたりしても、気にしなくなった。

彼は、理工系の大学出身なので、文系出身の私は色々なことを質問することになるのだけど、最近では分かることに関しては、嫌がらずに教えてくれる。
私は理科系の頭ではないので、いつもまず実践してみてから、後で理論がついてくるという感じだ。
でも、理科系の人から見れば、稚拙で覚えが悪いって思われてるだろうな・・・。
凸凹夫婦で丁度良かったのだと、ことに、最近そう感じる。

そんな相棒に
「じゃあ行ってきます」
そんな相棒が
「行ってらっしゃい、気をつけて」

これが、これからもずっと普通の風景であって欲しい。

きれいなこと、美しいもの

いつものナチュクリ講座。
今日は一人、風邪で欠席。

あまり、進んでしまったり、違うことをやってしまっては、来月の講座で彼女だけ取り残されてしまう感があってもいけないので・・・(どのみち、完全ボランテイアですから・・・・^_^;)今回は今までの復習と、不具合を話し合う。

私はCPPに入ったことによって、勉強をさせてもらっているので、随分懐が深くなったが、彼女らは、そういう機会はこの講座だけ・・・・。
使っていく上での不具合に関しても、その理由が分からないのだ。
結果、まったく効果的に正反対の対処をしてしまったり、思いもかけない結果に驚いたりする羽目に陥る。

なんとか、解決してあげたいと思うのだが、これまた結構難しい。まず、質問ひとつとっても、彼女たち自体が分からない部分だと、質問自体、こちらも良く分からない。

目的と処置と結果、それだけでよいのだけれど、それがどうも説明できないようなのだ。
合成洗剤で慣れきっていた彼女らには、まだまだたくさんのウロコが目にびっしり張り付いていて、正確なことを見抜けない。
的確な説明ができない。

良く分かる、とっても・・・・数年前の私がそうだったから・・・。
だから、投げ出さないで、ゆっくり前進しようね。

私は、どうしたことか、本当に、偶然、たまたま・・・ナチュクリに驀進してしまい、そのいくつかが、ツボにはまって、そしてすっかり目からウロコが一気に落ちた人だったから、その後の知識が入りやすくなったんだね。
でも、普通はそんなスピードでは進めないから、ゆっくりゆっくり・・・・・ね。

そんな中
「なぜ、ホワイトビネガーなのか?」
という質問が出た。

基本に立ち返って説明する。
「安全なこと、手に入りやすいこと、そして使い勝手がいいこと」
この3つなのだと言うこと・・・。

それは分かったが、彼女たちのこのホワイトビネガーでの不満は、容器らしい。
他に使えない容器はもったいない・・・と言うのだ。
それは、ごもっとも、とっても正しい。
でも、では、今まで、酢や酢酸を購入していたときに、それは量り売りでしたか?という私の質問。

本当は、ビネガー屋さんが来てくれて、容器をもって走っていけば、詰めてくれるのが一番いいけれど、現状、やはりそういうことはないわけで・・・・これは私も我慢していることなのだと言うことを話す。

合成洗剤からナチュラルなものに移行するとき、色々考えて、自分なりのボーダラインを引くときがある。
彼女たちも、まさに、そういう時期にさしかかったのだろうと思う。

「ナチュラル」という言葉に翻弄され、何をどうすればいいのか、混乱してきたのだ。

私もそうだった・・・ガラスでなければならない、陶器でなければならない、合成樹脂なんてもってのほか・・・・・・。
なんて、くだらないことを考えていたものだ。

でも、きっと、これも目からウロコで、ある日気づくと思う。
窓のふちも、お風呂場のコーテイングも、生活のありとあらゆるところで、容器なんか関係ないくらい大量の樹脂にお世話になっていることを・・・・。
でも、それは決して教えない。
自分で気づいて答えを出すべきことだから。
ヒントはもう出した。
「安全・容易な入手経路・使用も容易」

そろそろ、「ナチュラルなもの」で、「人工以上のもの」に使い勝手が良くて、「デザイン性もすぐれているもの」を市場に出すこと。
この間のアイポッドのひょうたんのスピーカーみたいに・・・。
意外性だけではなく、音質もすぐれているらしい。

本当に正しいことはきれいで潔く、必要とされているものは、個性的でも美しい。
その逆にならないように、私はまた先に進もう。

でも、仲間がいるから、今度は一人じゃない。
講座の人達の、最初の1歩を支えて、方向を示してあげたいと思う。
この講座だけではなく、たくさんの人達と、同じ方向を向いていけたら最高だな。