あのすばらしいお茶をもう一度

とても暑い日。
家の中でも熱中症になるぞ、
倒れて死ぬぞ、と、今年はずいぶん、
テレビや雑誌のたぐいがかしましい。
きっと去年、おととし、そういう目にあった人が、
記者たちの身近に何例かいたのだろう。
念仏のように唱えてみる。
水分補給。

身体が涼しくなるお茶がほしくなり、
ミントをベースにバーベナとレモングラスをブレンドして、
夏向きのハーブティーを作った。
熱いままで一杯いただき、
あとは冷やしておこうと冷蔵庫に入れる。
で、作ったことを忘れていたわけだ。
翌朝まで。

ゆっくりたっぷり煎れた濃いめの夏ティーは、
信じられないほどすてきな香りだった。

ストレートで、
ミルクで割って、
オレンジジュースで割って、

なんと。

結局続けざまに三杯飲んだ。
飲んだあとも胃の中から香り、
息がミント色に変わる。

あのお茶をもう一度、と思って、
また作るのだけれども、
最初の感動にまだたどりつけない。
ハーブの量か、待ち時間か、冷やし方か。

さしもの梅雨も、
じわじわ明けつつあるらしい。
一日一リットル。
今年の長夏はこれを携帯ドリンクにするんだ、と、
ベストな煎れ方をプチ研究中なのだった。

胃も元気になる気がする。