山のほうは雪

元日。氏神さまをはじめとして、
いつもお参りする神社に詣でる。
天気はいいけれども、風が冷たくて、
衣服から出ている手の表面から、
砂がこぼれるように体温が逃げていく。
山のほうは雪だなあ、と父が言った。

参道はりんごあめ、まんじゅう、わたがし、たいやき、
とうもろこし、焼き鳥、甘酒などの屋台でおおにぎわい。
境内で御神酒をいただき、破魔矢を買って帰途につく。

家で熱いコーヒーをいれ、
カップを包みこむように持つと、
やっと手指のこわばりがとれていった。

コーヒー豆の香りには、
脳のストレス軽減効果があるという。
縮こまっていた神経を元気にしてくれるように思うのは、
そんな話も関係しているかもしれない。

子どものころは、
苦くて熱くてきらいだったのになあ、コーヒー。
年をとることは新しい気づきもあったりして、決して悪くない。
旧癖の吹きだまりにさえならなければ、いいんだ。きっと。

今年も自然の恵みに感謝しつつ、
一歩一歩この星の上で、
未来に向かってともに進んでいきましょう。

新年おめでとうございます。(^^)
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

     m(_ _)m