緑陰の向こうに

パワポ資料を用意して、
ここ10年ほど続けてきた、
環境に配慮する生活改善運動
(↑文字にするとおそろしくつまらない)
の経緯と、CPPの現状説明をする。

最初は、アレルギーのある人たちに喜ばれるニッチ情報だった。
ふと気づくと、流行のナチュラルでおしゃれな暮らし方と呼ばれ、
ときどき節約や手作りブームの大波小波にも乗せていただいた。

今は安全と健康を求める人たちの生活に、
必須の情報と位置づけられている。
なかでも知識を持つことと、実際に物資を手にすることが、
ムーブメントの両輪であり、大事なセットだと思う。云々。

話をしながら、
龍のことを考えていた。
公開された知識という、
この世を守護する龍のことを。

今日ここで話したことが、
これからどのように作用するか/しないか、
つまるところ知識は知恵につながらなければ用無しなのであって、
何を話しても、そこに愛と勇気が育つように、
しかしそれならば何を話してもよいのだと、
また、それしか渡せるものはないのだと、
身にしみて龍の言葉を聞いている。

大小さまざまな、
金のうろこの、銀のうろこの、
白い髭持つ、黒い翼持つ、
龍たち。
龍たち。
龍たち。

はなせ、はなせというので、
それにこたえてはなしつづける。

帰りに緑の並木道を通ったとき、
ざわざわと風に乗って声がした。

まだまだ、もっともっとね。

梢はとても暑くて眩しくて、
あまり見えなかった。