2007年2月22日(木)むしろスイスイ駆け抜けて

朝早く首都高速で大きな事故があった。
こういう日は車が混むんだよなあ、
と思いながら、どうしても用事があって、
昼過ぎにハンドルを握る。

ネットで調べると、
上は通行規制、下は通行止め。
うーん、ふだんの倍は時間がかかるかもしれない。
都心の大動脈の一部だから影響大だ。

しかし、フタを開けてみると、
日曜日の朝のように道路はガラガラ。
何度もニュースが流れたせいか、
都心に流れ込む車の量は、
むしろ異常に少なかった。

渋滞しているのは、
ごく事故スポットの近くだけなので、
そこさえ避ければいつもより早い。

つくづく、情報というものの力を思う。
あの映像を見て、ほとんどの、
それを避けられる人々は、
今日は都心に車で行くのをやめようと思い、
かつ、そうしたということだ。

その結果、事故の日にもかかわらず、
首都高速は本来的スピードを取り戻した。
ひどい渋滞に巻き込まれて遅くなった人は、
かえって少なかったのではないか。

情報は行動を制御する。
それも最小のコストで。
その言葉の意味を、
なんどもかみしめながら、
車を動かした一日だった。

それは、わかればわかるほど、
面白くも、恐ろしくもある。