1月20日(土)ジャングルからの脱出に

アキバの、レアグッズを売っている店を覗く。
スパイ用品とか、軍用サバイバルツールとか、
マニアとおぼしき男性たちが思わず足を止めるような、
すてきな掘り出し物がいっぱい。

こういったものはどこから放出され、
使った結果なにか事故が起こったり、
製品が壊れたりしたら、
誰がケアしてくれるのだろう。

考えてみればPL法そっちのけの世界というのは、
今もいくらでもあるものだ。
誰かに文句のもって行きようがなく、
手にした人が自分の責任のもと、
活用することもトラブルに巻き込まれることもできる世界。

本当はそういうもののほうが圧倒的に多いのだろう。
誰もが知って利用しているような大量生産品に囲まれていると、
何かあればメーカーや公共機関に問い合わせれば、
解決の道が見えてくるように思いこみがちだけれど。

黒い小さな機械の前で立ち止まる。
「あなたの脳波が読み取られるのを防ぎます!」
どこかから電波で命令されるのも阻止するらしい。

ミリタリー仕様の複合コンパス。
「ジャングルからの脱出に!
 日常生活にも使えます!」
うーん、そうかー。そうだよねー。

お店の床から天井まで、
あらゆる空間から話しかけてくる、
「非日常」の化身たちを眺める。

人の工夫というのは、
なんと多岐にわたることだろう。
それでもここに並ぶのはパーツや素材に過ぎず、
ここから各人が用途に合わせて使いこなす努力をする。

ショップ会議。
はじめから理想にフィットするものは、
世の中にそうたくさんない。

話し合うことが多く、時間がすぐ過ぎていく。
課題というものも、
工夫の余地満載という意味では、
“非日常”の一種かもしれない。