ecocert基準のオーガニック毛布を追って-その②

次に訪れたのは野上織物さん。

まず生地を織るために撚糸メーカーから入荷された数百個の
チーズから整経というドラムに巻き取る作業。
ドラム

そして又ドラムからビームと呼ばれるものに糸を巻いていきます。
毛布生地には3つのビームが使用されていて、1つのビームには
なんと4200本もの糸が巻かれているのです。

ビーム
最上段には毛布のパイル部分を構成する糸が、下2段はタテ糸になります。

織
上下に地組織、間にパイル地が出来、生地の間をスラ
イスすると一度に2枚のパイル生地が出来るのです。

こちらで製造されているシール織(アザラシの体表の様
な緻密な織物)は和歌山の名産で特許となっています。

スライスされたパイル地の横糸を手作業で抜いていきます。
横糸を抜く事で裏側に出ているパイルが表に出て両面
パイルになります。

ヌキ
抜く作業をお手伝いさせてもらいましたが、数本ならラクラクと
でもまとめて10本程度抜こうと思うと結構力がいるのです。
30m抜くのに2人で2時間かかるとの事でした。

生地が織り上がった段階で検査され、ヌキ工程後に
再度検査。
ここで一旦洗いの工程の為に染工所へ。

ものが移動する時には必ず明細書と共に。
明細書には送り先、送り主、品名、数量が記載されて
いるのは当たり前ですが、オーガニックコットンの原綿
のロットNOも記入され入出荷の際にはきちんと確認
されています。