1月17日という日・・・(2010.1.17)

休日なのに、早朝に目が覚めてしまったので、洗濯をしながら、テレビをつける・・・・
やはり、神戸の状況が映った・・・・
特別な日であり、悲しい日であり、何か絆が生まれた日でもある・・・
死ななくてもいい人が亡くなり、政府は何もせずに、個人の支援も統括的には行われず、助けの手の届かなかった人たちもいた・・・そんな日だった。
雅子様は、体調が悪くても、このイベントごとだけには参加をするのだ、と、無理を押しての公務をされたらしい・・・
この阪神淡路大震災がどんな意味を持つのかを、きっとよく理解しているのだ。
15年経とうと、癒えない心の傷を背負っている人もたくさんいる。
命が助かっても、愛する人や、思い出の詰まった家・・・そんなものを全て亡くしてしまった人だっているのだ。
今、私が全てを失ったら、どうだろう・・・・・・?
皆さんはどうですか・・・?

想像もできないけれど、一昨年、愛犬1匹がなくなっても、1年以上立ち直るのに時間がかかったのだ・・・・家族や持ち物全てを無くしてしまったら・・・・?
心が壊れてしまうかもしれない。

「・・・・黙祷・・・・」

テレビの言葉に従って、目を瞑る。

生きていること、仕事できること、家族でご飯を食べること・・・・それら全てが、かけがえのない奇跡で、あり得ないほどの贅沢なのだ、と皆が理解すれば、この国はもっともっと住みやすいいい国になるのじゃないか、と思う。

普段は忙しくて忘れているけれど、せめて今日1日は、色々な人や物の存在の意味を考えようと思う。そのための日で、そのためのきっかけと呼ぶには、あまりに残酷な出来事だけれど・・・・それでも、考えることを忘れずに、苦しくても一歩ずつ前進していけば、振り向いたところに、必ず道はできていて、生きていたことの証が刻まれているはずなのです。
今年も京阪神には何度か行く予定・・・・
息子と同い年の大きな傷を、今も抱えている神戸という場所は、私にとって特別・・・
心して行こう、と、ささやかに決めました。
あの町を、私は第二の故郷として、今もとても好きなのです。