そうだな、の瞬間(2008.12.1)

宇多津の健康センターに、お掃除講座で出かける。
かなりな人たちが、すでに重曹を使ったり、触ったりしたことがあるのが、以前とは違うところ・・・・
今回、みんなの心を奪ったのは、大きな鍋にお湯を沸かして、そこに五徳を放り込み、重曹を入れて、火を止めたら、見る見るお湯が濁って・・・・一方五徳は随分ときれいになったこと・・・
ほんの一時間浸していただけなのに、汚れの薄いところはすでにピカピカで、かなり頑固な部分も、ちょっと爪を立てるとパラパラっと落ちる。
汚れが浮いてきて、ガムのようになっているものもある・・・こすると落ちる。
そんな風に、手間をかけずに、時間と温度をとってあげることを、教えただけなのに、みんな一様に驚く。
それは、数年前の私そのもの・・・・・50人以上集まった人たちは、その結果のすごさに、とても新しいショックを受ける。
重曹の行いは、地球の営みと一緒で、とても自然で、当たり前で、深くて、正しいので、どこにも反論の余地がない。
穏やかに汚れを取り去り、分解を助けながら、海へ還っていくのを見つめていると、ああ・・・・そういうことなんだな、と思う。
私は、今回も、重曹の使徒として動いたに過ぎないのだな・・・
仕事をしているのは、重曹そのもの。
主催者と、会の進行などの都合で、なかなか百点満点の講座とはいいがたかったかもしれないけれど、一人でも、二人でも、重曹のことを知ってくれれば、それでいいのだ・・・・と思う。
何十人の人の前に立っても、あせらずに振舞える私がいる・・・・それは、重曹のおかげなのだ。重曹たちのことを話しているときだけ、緊張せず、立っていられる。他の話だと多分、こうはいかない。
重曹のことを知らせるように定められたうちの一人なんじゃないかと、最近良く思う・・・・何かによって動かされている感覚・・・・でも、それは嫌なものじゃない・・・・大地や海に抱かれているような、そんな不思議な感覚なのだ。
また、いくつか講座があるけれど、この感覚を失わない限り、私はやっていけるような気がする・・・・・。