立ち直り(2008.11.10)

今更・・・?と、思うのですが、ようやく、ねねが死んだと言うことから立ち直れたようです。
いささかの胸の痛みを残しつつも、違うシフトに生活をスルーできてきています。
なぜそれが分かるのか?
それは、家の中を掃除し始めたから・・・・
心が空虚なうちは、最小限なことしかしていなくて、積極的な家事と言うものが出来ていませんでした。
汚れたから拭き取る・・・一杯になったから捨てる・・・そんな感じです・・・。
合成洗剤を使っていた頃の生活に似ています。
でも、ようやく、ここ1~2週間で、あ、ちゃんとした重曹生活に戻りつつある、と感じました。
他人のことを思いやったり気にしたり・・・そんな当たり前のことができる日々は、とても普通で素敵な日々なのだと、改めて思うのです。
ねねの持ち物は、とても少なくて・・・・えさと水を入れる容器と、首輪つきの散歩紐、家の中のケンネルと爪切りとブラシ、毛をカットするハサミ・・・・そんなものです。
小さな箱の中にすっぽりと納まってしまう程度の小物たち。
おじいちゃんが亡くなったときも、父が亡くなった時も、遺品の整理はとても大変でした・・・。
犬と人間は違うよ、と、もちろん分かってはいるけれど、雑多なものに囲まれすぎていて、一番大切なものを人間たちは見失っているのかもしれません。
生きることを愉しむために必要なものは、実はそんなにたくさん要らないんだと、そう思います。
次の犬を飼う心の準備は全然できていないので、これらのものを、少しずつ片付けます。一度、生活の中から、消す必要があるのです。
ものを整理して、ねねのいない生活をちゃんと送ってから、また、ご縁があれば、次のねねではないけれど、同じくらい愛しいものがやって来るかもしれません。
今は、ねねのいない生活でも、きちんと過ごせるように、まずは準備をしなくては。
寂しい寂しいと、ずっと欠けたものを追いかけても、永久に戻ってこないものを追い求めても、二度とこの手に戻ることは無いのですもの。
でも、彼女の残してくれたたくさんの癒しと愛情は、私と家族にしっかり残っています。
悲しさよりも、懐かしさのほうが勝ってくる日も、そう遠くないかも・・・ですね。