白いダイヤの眠る故郷へ・・・(2008.8.5~6)

工場見学後、レジャーに出かけた!
多分、子供たちにはこれが一番思い出に残るのではないだろうか?
ゲルに泊まり、歌い踊り、ご馳走を食べ、弓を射ることや、馬に乗る事・・・・・
丸焼きの羊、血を混ぜたソーセージ、牛タンならぬ羊タン・・・・珍しく、でも、その土地に根ざした食べ物は、我が家の子供たちには何の問題もなくパクパクと胃袋に収まっていた・・・・
家では、あまりお肉は食べない息子たち・・・・どちらかと言えばお魚・・・あるいは蒸したり茹でたりして、脂抜きをした後の肉が主です・・・・
ところが、食べる食べる・・・・親の私が驚きます。
羊の肉は日本国内だと、独特のにおいがあって、調理の仕方を考えなければいけない・・・・ところが、人工飼料ではなく、草原の草を食べているので、その臭みがまるで無いのだ・・・・塩だけのシンプルな味付けなのに、美味しく食べられる。
通訳のトンさんに伺ったところ、「ほら!」と見せてもらった草原の草・・・
かなりな量の薬草が混じっているのだ!
ニラに似てるね~なんて言っていたら、野生のニラそのものだったりした^_^;
トンさんは、学費や家計の足しに、草原でこうした薬草を摘んだり掘ったりして、漢方薬のお店に持っていってたことがあるそうです。
「これは、おなかが痛いときに根っこが利きます」
「こちらは、怪我をしたとき貼ります」
「風邪などで熱がでたら煎じます」
・・・・・・ほとんどの薬草の使い方を諳んじているトンさんはすごい人だ・・・日本語ぺらぺらで、丁寧な説明を聞きながら、実は日本人じゃなかったことに気がつく。
こういう出会いに感謝。
素晴らしい人たちがそこここにたくさんいること・・・・それは私たちの形無い財産として静かに積み重なる。
たとえ一期一会だったとしても、確かに何かを残してくれるのだ。次の日、チンギス・ハーンのお墓に行く。
ここでも、トンさんの説明を聞きながら、この過去の偉大な人間の偉業を含め、国の衰退を学ぶ。
分かれたり、統一されたり、色々なプロセスを踏みながら、それでも人は脈々と生きている・・・・今も歴史を刻んでいる。
覚えてはいないけれど、私たちがおぎゃーと産まれたときにおしりから腰の位置にある蒙古はん・・・・・私たちには同じ血が流れているのだ。
言葉は変わり、習慣も違ってはいても、その昔、同じ地から袂を分かっただけなのだ。
この国は、私たちに色々なことを教えてくれて、日本と言う国を外から語らせてくれる。
特に、我が家の子供たちは、そんなこと初めての体験だ。
日本から出たことが無かったのだから・・・・・・
たくさん学び、たくさん見聞きし、どっさりのお土産を胸いっぱいにして日本に帰ろうね。
DNAの指し示す故郷を明日には後にしなければならない。
長いようで短いモンゴル旅行が終わろうとしている・・・・。