白いダイヤの眠るクニへ・・・(2008.8.4~5)

ゲルに泊まり、草原の初秋を楽しむ・・・・
しっかりと、ここは観光しました!
(今度は鞍つき)乗馬、弓、演奏や舞踊、曲芸に、ものすごいご馳走・・・・


遠くで雷鳴が聞こえてきて、空も曇り始めたので、これは星空は見えないのかな・・・と思っていたら、宴会が終わる頃にはすっかり雲は彼方へ消え、満天の星空が・・・これだけは写真を撮ることができませんでした。
実際に、雷はあちこちに落ちていたようで、停電になったり、途中トイレに行く時、地響きを感じたりしました。
なるほどね・・・・そうして、電気分解を促進させて、トロナは私たちの愛する重曹を作り出すのに、一役買っていたりもするのだね・・・・なんて、愉快な想像を膨らませ、遠くで立つ、稲妻のイカズチを見ながら、舗装されていない細い道を、よたよたとトイレから戻ってきた。
夜中に目が覚めて、外で見た夜空は、一等星がどれか分からないくらいでかくて大きくて、しかも明るかった。
降る様な星空・・・・と言う表現はこのために存在するんだと知った。
銀河も、さすがミルキーウェイと言うだけあって、本当に隙間がないくらいびっしりと星の川が流れていました。
おふろなどは当然ないのですが、大きなポットに熱いお湯、ポリバケツにたっぷりのお水・・・そして洗面器を各ゲルに用意してくれていました。
まずは、寝る前に歯磨きをして・・・・それから汗ばんだ体を清めます・・・・
洗面器にお湯と水を適量入れて、丁度いい温度にしたところへ重曹を一振り・・・
タオルを浸して、よく絞り、頭から順番に拭きます。
頭、顔、首、背中、胸、お尻、足・・・・
すぐにタオルが汚れるので、何度か浸しては絞ります。
新しいシャツや下着にすっかり取り替えて、足の裏までキレイに拭いた所で、タオルをもう一度ゆすぎ、外に出て、濁ってはいるけれど、そのぬるま湯を使って、髪の汚れを流します。さすがに、ちょっとそれでは辛いので、新しい重曹ぬるま湯を作り、再度仕上げゆすぎをして、タオルで水分を拭き取ります。
それで、汗臭さも、ホコリっぽい感じもすっかりサヨナラでした。
乾燥しているので、髪の乾きもとても早い!
洗面器に作ったぬるま湯2杯で、一人分の体の洗浄は終わりました。
子供たちにもそうして終わらせて、あとは下着類の洗濯・・・でも、面倒くさいので、重曹水をくぐらせて、軽くすすいでぎゅっと絞って、ゲルのあちこちに引っ掛けて干しておきました。
生乾きでも、重曹が繊維に残っているし、ポリ袋にその生乾きの洗濯物を詰め込むとき、ティーツリーを数滴垂らしておけば、次の宿泊地に着くまで臭ったりしません。
これも自然の恩恵のひとつ・・・・・小瓶とシェーカー1本持つだけで、着替えの数をぐっと減らすことができる。

深夜1時過ぎ・・・・・外はもう、かなり温度が下がっている。でも、ジャケット1枚着れば、快適だ。今が一番いい季節なのだと思う・・・
ここでの冬は厳しいと聞いた・・・・この星空や、澄んだ空気、豊かな草原は、そうした厳しさのと対峙する人々への、自然からのプレゼントでもあるのだね・・・・
いつもは違う地に暮らす私たちにさえ、惜しみなく与えてくれる色々なものを、できるだけ体に、目に、耳に、五感の全てに沁み込ませておこうと、草原に座り込む。
深呼吸をしても、走っても、少しも咳も出ないし、痰も絡まない・・・・・
日本ではないことなのだ・・・・
そういえば、らぎーさんもマスクをしていない・・・・
やはり、ここは同じ地球の上でありながら、別世界だと感じる。
力いっぱいはしゃいでも、何も体に負担を与えないなんて、すごいことだ・・・。明日の朝にはゲルを出て、また次の土地へ向かう・・・・