白いダイヤの眠るクニへ・・・(2008.8.2)


    ミルクティー                    ウワサのお酒

   真ん中が発酵乳・奥がシリアル系粟      乾燥チーズ           
重曹工場とトロナを後にしたら、バスはぐんぐん走って、そして、道の脇に、人を見る・・・何人もの人・・・・
なんと!現地の遊牧民の方たちだったのです。
中には、日本に留学していたひと、これから留学する人もいて、正直、英語さえまったく通じないこの地で、流暢な日本語を聞けることとなる。
胸のうちの、ささやかな感動とうれしさを噛み締めながら、挨拶のお酒を受ける。

薬指を酒に浸し、指をピン!と上に弾いて、「天の神様」また浸し、下に弾いて「地の神様」、そしてもう一度浸して、平泳ぎの手のかきのように、すーっと平らに回して「皆様に平穏を・・・」というジェスチャーをするのが正式なのだそう・・・。
そして、銀の器に入ったお酒を2杯空けます。口をつけるのだけではなく、飲み干すのが正式なやり方ということでした。
器は、お猪口より大きいので、意外に量があります・・・・
たどたどしくも、みんななんとかやれました。どうしてもだめな人は、真似だけ・・・
お酒は少々日本人にはキツイ38度で、喉元を過ぎるまでになくなってしまいましたよ・・・胃まで届いてないと言うか・・・
癖があるっちゃありますが、マッコリとかほどではなく、のんちゃんにはあまり違和感はありませんでした。
ちょっと変わった大吟醸的な味で、飲み干すのではなく、私ならこれをつまみを食べながらちびりちびりとやりたいな~と、思っていました。ウォッカみたく、オレンジジュースで割っちゃってもいいんじゃないか、という感じでした。ま、感想はそれぞれでしょうが・・・お酒は、ホント、趣味が分かれるからなあ~(-_-;)

そのあと、実際に住んで使っているゲルにお邪魔しました。




これまた、フードライター魂を揺さぶられるものがたくさん・・・・
まずは、コウリャン(粟)を油で軽く揚げたもの・・・・これは、発酵乳に入れてふやかしてシリアルのようにすると美味しいんだそうで、早速チャレンジ。
かなりいけます。
そして、発酵乳・・・ヨーグルトの一種だと言うことは分かりますが、酸味がほとんどなく、甘味料が無くても充分食べられるものです。
香ばしいコウリャンとの組み合わせはなかなかのもんです。
乳酸菌は本当に種類が多いのですね・・・表面に黄色がかっていたところがあったので、その部分を口にしてみました。それは酵母でした。たぶん、微生物たちは絶妙のバランスでお互いの発酵を助けているのでしょう。
それから、乾燥チーズ・・・
発酵させたチーズを干して、乾かしたものです。
これは、いわゆる、チーズ臭さがまるで無いです。先に紹介したヨーグルトもそうですが、ヨーロッパテイストの発酵品ではないんです。
お豆腐を乾かしたらこんな感じ・・・?というお味でした。ほんのり塩味と、酸味は言われれば確かにチーズっぽいですが、下味程度なので、子供は蜂蜜などをつけて食べることもあれば、大人は塩や最近では味噌などをつけておかずのようにして食べることもあるそうなのです。
あと、ミルクティーを頂きました。
美味しいのですよ。山羊乳はだめな方もいると言う事ですが、山羊乳だろうと牛乳だろうと、ティーに入れるとまろやかになります。
草原で頂くことが何よりの贅沢。
遊牧生活なので、ハエもたくさん飛んでいます。食べたり飲んだりしている間にも・・・・神経質な人には向かないかな・・・。
ツアー参加メンバーは全員大丈夫で、果敢にも、追い払いながら笑顔でしっかり頂きました。野生魂が目覚めましたね・・・ふっふっふっ・・・^m^
ナチュクリguy’sに後で話を聞くと、ヨーグルトは少し苦手な味だったけど(しっかり食ってたんですけど・・・・^_^;君たちの苦ってって意味は・・・・????)乾燥チーズはめちゃウマ!後に、地元のスーパーで買い求めて自分達用のお土産となりました。

※ちなみにお土産用のものは、先に甘味が加えてあって、キャラメルみたいな味です
あと、トロナを代々、どうやって使ったかなどは、ここでお話を聞かせてもらったのです。
とにかく、水を清澄するのには欠かせない・・・・とても重要なものであるのですね。
私たちが味わったミルクティーも、もちろんその恩恵を受けているわけです。

外に出て、裸馬に乗ったり、ナチュクリguy’sはモンゴル相撲を教えてもらったり、皆で衣装を着て記念写真を撮ったり・・・・・忙しくも楽しいひと時を過ごしました。



私は、今、日本で思い出しても、この時間がとても好き・・・・やはり、住んでいる人と触れ合えると言うのは何よりの体験ですね。
通訳のトンさんが、遊牧されてる方には、写真が何よりのプレゼントになると言うことです。(例えば、カメラがあって撮影したとしても、現像する場所まで何百キロですから・・・・)記念写真はみんな、きっと自分のカメラでたくさん撮ったことと思います。またみんなでまとめて送って差し上げましょうね。



遊牧民ゲルで民族衣装
名残惜しいのですが、次の予定のため、またバスに戻ります・・・・・。
望郷の念にも近いものがあって、離れがたい感がありました・・・・・
秋になったら、日本の神戸に留学をされるお嬢さんに、連絡先をお教えして、再会を約束しました。その時、写真などお渡しできるといいなと思います。せめてもの御礼に・・・