清少納言はいい事言うなあ・・・と、しみじみ。
最近の夕暮れは、とても美しい。
日本人に生まれて良かった、と思うのは、かなり微妙で微細なものにも美しさや愛おしさ、ものの憐れ・・・とでも言うのか、複雑な審美眼を養われるってこと。
西洋では、花は咲いている間しか美しさを認められないし、建物にしても、東洋の影響を受けるまでは、徹底した左右対称のものが美しいとされてきていた。
天才といわれる、ゴッホも、かなり日本文化の影響を受けた人だけど、首を垂れたあのひまわりの絵は、当時はやはり異端だったんだろうなあ・・・。
どこからか金木犀の香りも漂ってきて、思わず立ち止まってしまう。
いつまでも残暑が厳しいと思っていたけれど、いくら温暖化と言ったって、そんなに急激に変わるに変われないものも、自然は持っている。
温暖化になっても残すものもあるだろう。
守るのか、捨てるのか・・・その鍵は今、地球で暮らしている私たちが握ってるのだけどね・・・。