7月3日(月)木馬の代償

喉に違和感。
風邪、ではないと思うけれども、
なにかひっかかる感じがずっと取れない。

どうも調子がよくない。
良くなろうとする体の力と、
自然の理にしたがって圧迫してくる内外の力が、
シーソーしている。

人は気圧が変わるとき、
前線と一緒に持って行かれる。
機嫌や体調だけでなく、
時には命を。

梅雨末期の、急激に上がり下がりする低気圧の波が、
目には見えなくても体を洗っているのがわかる。
でもそれに普段通り対抗できず、
アップアップしているということは、
体力低下を起こしているということだ。

やっぱり腹に風穴を開けてしまったことか。
ダメージは浅いつもりだったけど、
2、3日で治るつもりだったけど、
そしてそれなりに修復はされたけど、
何の問題もなく整っていたミクロ世界の秩序を、
めちゃくちゃに壊したツケは大きかったかもしれない。

左鎖骨の上を圧して、
リンパのフタを開ける。
いわばここは全身の排水溝。
詰まると目も喉も肩もやられる。

このところ、トロイの木馬よろしく体内で暴れ回った、
エイリアンたちの死骸を静かに流し去る。

その量たるやいつもの比ではなく、
またしても私という名の意識の門番は、
猛反省するのだった。