オフ会の後、一人、空港そばのホテルにチェックイン。
予約を取ってくれていたので、難なくスムーズに部屋へ・・・・。
仕事で一人で動くことはモチロンあっても、生活の中で、一人隔絶されるという経験からは遠ざかっていたように思う。
一人暮らしのとき以来かもしれない・・・。
それがとても新鮮で、なんだかワクワクしてうれしい。
もともと、一人暮らしをしていた時、とても快適で、ああ、私ってなんて一人暮らしが性に合ってるんだろうと、驚いたことがある。
田舎の大家族の中で大きくなった私だから、家族は心配さえしていた。
ホームシックになるんじゃないか、なんてね・・・。
ところが、最初は確かに少々寂しくも感じたけれど、自分のリズムで動くことの快適さを覚えると、これはなんてすばらしい・・・・と、思った。
見事に楽しんでいた。
何より、自分だけの時間をこよなく愛していたので、お年頃なのにも関わらず、恋愛問題というよりは、どちらかと言えば、アルバイトに追われて、自分の時間を遣り繰りするのに必死だった。
友人たちも、アルバイトの制服で登校してる私が一番ハマるイメージなのだとか・・・・(まるで他に服を持ってないみたいじゃないかっ?【笑】)
今考えれば少しおしい気もするけど・・・・。
BFさえ、自分の愛する「一人時間」を奪う、鬼畜に見えるのだから、そりゃ上手く行くわけもない。
電話には自分の都合で出ない、お休みの日に会うのを渋る・・・そんな彼女、要らんでしょう・・・?(笑)
あの頃の私は、とても一人を楽しんでいたのだろうと思う。
一人が寂しいという感情まで、多分楽しんでいた。
諸々の理由で、仕事を辞め、県外から高松の実家に戻った私だけど、やはり、一人暮らしが恋しかったことは言うまでもない。
家族を嫌い、って言うわけじゃなく、それはそれで心地いいんだけど、わずらわしさから解放され、なんとものんびり過ごす時間は、心を自由にしてくれた。
タイムリミット付きの自由は、何をするわけでもなく、テレビを見たり、こうしてコーヒーを入れたり、お風呂からバスタオルのままで出てきて、汗が引くまで行儀悪くそのままでいて、誰とも会話せず、頭を空っぽにしていた・・・。
知らず知らず、誰かと暮らすということは、まるきりリラックスをしてるわけではなく、最小限の気遣いや緊張感を持ってるんだなあ・・・と思い知る。
朝が来て、軽い朝食ともう一杯のコーヒーを飲む。
ぼーっとした頭がカフェインでしゃきっとして、緩慢だった行動がスピーディに変わる。
多分、こっちが家族の知ってる「母」であり、「妻」。
CPPの皆さんの知っている「のんちゃん」なんだろうな。
私自身、扱いやすい自分に戻ったことを感じる。
緩慢な自分は、私の言うことを聞かず、いつまでもダラダラしようとする。
かなり扱いにくいヤツなのだ。
タイムリミット付きの一人時間は終わって、数時間後には高松の家族のところに戻る私がいる。
一人は孤独じゃない。
楽しみ方を覚えればね。
大勢の中の孤独感より、支えてくれるものがある一人ぼっちは、私の大切な時間だと分かった。
さあ、やるべきことをやる場所に戻る準備は整った。
れっつ、ごー!