大体、日曜日の夕方から、親子喧嘩が始まる我が家・・・。
まあね、このところ、激しくなっていたので、もうそろそろ終わりにしたいところ・・・。
なので、最後の審判にかけることにしてはいた・・・。
理由は至極簡単なのだ。
子供達の精神状態にまったくゆとりが無いということ。
じゃあ、なぜゆとりが無いのか?と言われれば、それはテレビゲームのせい。
テレビゲームは、とにかくイライラするようにできている。
そうでなくては、面白くないのだから・・・。
もうちょっとのところで、倒せない敵や、なかなか解けない謎。
スピードが必用なものは、特別な技を会得したり、なんだか、練習が必要です。
どちらにせよ、どんな種類のゲームにせよ、バーチャルな世界を体感するので、感情やストレスは現実と同じように反応し、精神状態はあまりよくない状態になる。
そして、不必要に力の入った体はおかしな具合に疲れ、瞬きさえあまりしない集中した状態は、眼精疲労を招く。
総じて、体にもかなりな悪影響を及ぼす。
そこまでしても、できなかったり、クリアできなければ悔しいし、変な劣等感に襲われる。
月曜の朝には、徹夜でもしたかのような、疲れ果てたサラリーマンみたいな小学生の出来上がりだ。
だから、週はじめから、揉めることもしばしばあった。
月曜の朝から揉めるってのは、元旦から、犬のフンでも踏んだような、嫌な幕開けだ。
そっちはよくても、こっちは気分が悪い・・・そんな感じだ。
私も、今でこそ、時間にゆとりが無いし、体力も自信がなくなってきたので、あまりやっていないけれど、テレビゲームって嫌いではなかったので、ゲームに対する子供の気持ちってよく分かる。
普段なら「あはは」と笑えるような事でも、妙に神経質になっていたり、バーチャルな世界が、ほとんど妄想のように頭から離れないで、支配されているのが分かる。
テレビゲームは、こちらが距離の置き方をきちんとしないと、はっきり言えば、取り込まれてしまう。
麻薬より恐いかもしれない。
麻薬は、刑罰が処される犯罪だから、どこかでバレれば、逮捕もされるし罰も課される。
でも、テレビゲームは、何時間やればどれくらい脳が疲れて、中毒になり、その人の人生がどうなるかなんて誰も教えてくれない。
その上、犯罪でも何でもないから、この「悪魔の機械」を大人は気軽に子供に与えてしまう。
それが一番恐いことなのだ・・・気軽に気楽に・・・。
普通にお店に売っているのだ。
子供のお小遣いでも買うことができたりするのだから・・・・。
以前、かなりハマっていたとき、これじゃイカンな・・・と思い、時間制限を設け、自分で自分をコントロールしてみたけれど・・・いい所でやめるのは、これはこれでかなりなストレスになった経験もある。
でも、ゲームは所詮ゲーム、と、そこそこ大人だったからそうやって中毒にならずに済んだ・・・。
でも、子供時代ならどうだっただろうね・・・?
自己コントロールってかなり難しいのではないかと思う。
とりあえず、我が家では、月曜日~木曜日までは、テレビゲームは一切禁止。
たまに、短縮授業などがあって、友達が来たりした時は一応構わないが、それでも5時まで。
ネットで調べモノがあるときも、必ず、親の了承が必要なのだ。
それが以前のルール。
危険なのに与えているの?
そう、我が家では、PCも、テレビゲーム機も子供に与えている。
これは、社会に蔓延していて、特殊な環境・・・そうだね、皇室にでも入れば遮断できるかもしれないけれど、一般社会で、これに触れないで成長なんかできないのが現実だ。
私が子供に与えなくても、友達が、クラスメートが持っている・・・。
だったら、取り上げるよりも、自分でコントロールできるように躾けることのほうが大切なのではないかと、夫婦で話し合った。
じつは、どう考えても、こちらの選択の方がかなり困難だなあ・・・と思ったんだけどね。
取り上げてしまうのはだって、とっても簡単でしょう?
でも、本人達がコントロールできるようになるまで付き合うってことは、育児のしんどい仕事が1つ増えるって事だ。
自分達で頭痛の原因を作ったんだからね・・・。
何年も先までの、頭痛の種を、しっかり撒いた(笑)
かなりな時間と試行錯誤を経て、なんとか成立させ、守らせていたルールだった。
崩れたのは、今年の4月の忙しさで、私がまったく育児に関わってない状態が長く続き、そのルールは形を変えていて、いびつになっていた。
時と場合によってはほとんど施行されてないこともしばしばあった。
私に日常が戻っても、実のところ、その忙しさのせいで、しばらくは私の体調が悪かったり、他にいち早く軌道に戻さなくてはならないことがたくさんあって、なんとなく、延び延びになっていた。
でも、もう、気力も万全!いつまでも、そんなこと言ってられないので、揉めるだけ揉める覚悟で子供達に挑んだ。
これは、戦闘準備が必要なんだよね。
子供にとってテレビゲームもパソコンも、ただの機械じゃない。
その中には、自分のもう1つの世界が詰まっている訳だから・・・。
心の一部だったりするわけですよ。
だから、敵(この場合、モチロン子供達な訳ですが・・・)もかなりな反撃をしてきます。
窮鼠猫を噛む、な状態と言っても過言ではありません。
ほとんどパニック状態にさえなります(過去、何度も経験済み・・・・・)。
なんちゅうか、そう、まさに「修羅場」ですね。
泣き、意地を張る・・・黙り込んで返事の1つさえできなくなる・・・数々の問題行動を親に見せつけながら、事は勃発しました。
これはね、白兵戦・・・本土決戦なんです。
ご飯の前にこんなに揉めたくは無いんだけど、でも、しょうがない。
始めちゃったもんは、終息するまで我慢するしかない。
それが親ってもんでしょ。
こちらは決して悪くないのだから、逃げようとしてる子供をむんずとひっつかまえて、お説教もするし、立たせたまま、反省もさせる。
さすがに、長期戦は疲れるんだけど、数時間に及んで、ことを解決する覚悟はできてるから大丈夫。
子供達の返事の声は、ブスッとしていて可愛くも爽やかでもない。
でも、それもこれも、「テレビゲームがあなた達に与えた影響のせい!こんなにもあなた達は嫌なヤツになっちゃってるのだよ!」と、目を見て話す。
ホントに、可愛げのない状態になってるから、こちらもキレそうだ・・・・幼児虐待をする人たちの気持ちってもう言う時によく分かる・・・待つのって辛い・・・親業ってこういう時が一番嫌なんだよなあ・・・・。
相手がまだ社会経験が無いから、対等では話せない話題の時・・・。
この話し合いで、それまで何度も目をそらした子供を叱っていた。
ちゃんと目を見て話せないなんて、おかしいよ、と。
とても怒っているように見せてはいるけれど、実は私も主人もかなり冷静。
もぞもぞしたり、お腹が空いてるんだろうな、なんてことは仕草で分かる。
でも、お互いが納得をするまで、ご飯はお預け。
ぶっちゃけ、一食や二食抜いたところで、人間死んだりしないので(笑)
食事は大切だけど、今は、こっちのほうがもっと大事だ。夕飯が少し遅くなるくらい、これからの生活に比べれば、なんてことは無いのだ。
意地っ張りのほうは、「お腹なんか空いてないもん!」と言って、(どう考えても、こっちのほうがお腹空いてるんだけどね・・・・)泣きっ面かましながら、それでも下らない意地を張り続ける。
まあ、それはそれでよし、と、一人残して、みんなで夕飯を食べ始める。
折りしも、今夜はカレー・・・・そのニオイをかぎながら、立ち尽くす、空腹の息子はかなり辛かったようで・・・。
食べてるほうの息子も、兄弟の状態はかなり気になってるようです・・・多分、ほとんど美味しくは食べられてないんでしょうね・・・。
お腹が空いてるから詰め込んでます!という食べ方。
30分ほどは意地を張り続けたけれど、ようやく折れた。
みんなのご飯が終わる頃に、彼も気持ちの中で何かが吹っ切れたよう。
本当は自分が間違っていたこともきっと本当は分かっていた。
意地っ張りだから、謝るタイミングをすっかり外してたようだ。
涙の味のカレーは、1杯目は塩辛かったろうね。
でも、おかわりをする頃には、もとの元気な息子に戻っていた。
これから死守しなくてはならない、いくつかのルール・・・。
戦いは、実はこれからなんだよね・・・・。
体力あるうちに!がんばろう!とこっそりココロで誓う。
ただ、最近、子供達の友達を見ていても、気になることがたくさんある・・・。
テレビゲームにのめり込んでいる子ほど、嘘をつくし、人の目を見ないきらいがある。
友達の振りをしながら、実際はいじめに加わっている子もいるのだ・・・。
自分が得する部分に関してだけ、友達を演じる。
恐ろしいことに・・・やはり学校ってたての社会だな、と教えられる。
大人社会で起こってることの縮小版がまさに子供社会でミニチュア版として起こっている。
小さなことだけど、根幹は同じだ。
そういうことが、こんな田舎ののんびりとした学校でさえ頻繁に起こっている。
真っ直ぐ人の目を見て嘘をつける子さえいるのだ。
何がそうさせているのか・・・・本当に大人はちゃんと考えないといけない・・・。
何かが、おかしくなっている。
誰かがおかしくしている。
自分達から、気付いた人間から襟を正さないと、まともな人間は誰一人育たなくなる。
だれか、襟を正した人、いますか?