母の、血糖値が落ち着かないこと、大型連休を挟んだこと、母の心臓の検査をする高価で数少ない医療機器が順番待ちでなかなか回ってこないこと・・・・そんなことがあいまって、この脳疾患では高松で1番とも言われる病院に長く置いてもらえている・・・・。
平均2週間~3週間・・・・急性期または亜急性期の間しか置いてもらえないのが通常のようだ・・・。
そんな母に、スタッフの人達は的確に、丁寧にリハビリおよび世話をしてくれる・・・。
本当に的確だったと昨日思った。
脳の破損状況と、今までまったく発声がなかったことから考えると、おそらく、言葉を失ったと思われていた。痛くても顔をしかめるだけ、決して発語はなかった。
ところが、昨日、子供達を連れて病院にいったら・・・。
ちょうど、おばあちゃんと弟も少し先に着いていて、母にいろいろ話しかけていた。
すると、下の息子が母に寄って行き、目が合ったとたん、母が笑った。
声を出して、笑ったのだ。
全員、驚いてしまった。
今、母の頭の中で、どういう状態で認識されてるのかは分からないけれど、確かに下の息子には違う反応が今までにも時々あった・・・・。
考えられることはいろいろあるけれど・・・弟の小さな頃に少し似ていることや、土いじりをする母の横で、虫や植物の好きな息子は誰より長く付き合っていた・・・・。
そんな母の記憶をしっかりとつないでいるのかもしれない。
そんなことがあった後、母の動きは急に活発になって、全員に握手を求めるそぶりをし、私のアロマを素直に受ける体勢で待ち、帰ると言ったときには悲しい表情をする・・・。
少しづつ、本当に回復している実感が沸いてきた。
通うことが苦痛ではなくなるのはこういうときだ。
「がんばれ」そんなエールはむなしいのかも・・・と思っていた矢先のことだった。
「がんばれ」もう一度、力強く送ろう!