世界で一番有名なあの・・・・

世界で一番有名なねずみがいることは周知の事実。
テーマパークを世界各地に持つねずみなのだから・・・・・・。

どうやってこの世に誕生したかは、確か中学か高校の時、英語の教科書にのっていたと記憶している。
あのねずみは、服を着て、笑顔で踊ると言う、まあ、ねずみらしからないことをするわけだけれども、世界各国でとても人気がある。昔、人にもらったその、有名なねずみのぬいぐるみを子供のおもちゃに与えていたら、まずは鼻をかじりとってしまい(ちょうど歯がための時期だったので・・・)とにかく乱暴な幼児は、ズボンのボタンをちぎり、ズボンを脱がし、尻尾を持って振り回すからそれもとれてしまった・・・。
散々なことになって、ただの小汚いスポンジの入った塊になりはてたそのねずみを、仕方なく、更にバラして、ゴミに出した・・・。昔から、キャラクターモノとか、ブランド物とかが余り得意でない私は、たまたまそれが何かのカテゴリーに所属していることはあっても、そのカテゴリーに入ってるから買ったことはない・・・。
それほど「特定のものオンチ」なのだ・・・。

後生大事に、そのねずみと仲間達を車なんかに飾り立てている人が結構高松には多い。
たまに、そのねずみの耳がくっついてるカチューシャを頭に飾ってる、金髪の女の子もいる・・・。(て、言うか、おまえ何歳だ?と聞きたくなる年齢の女の子が・・・。)

ここまで書くと、「あなたはあの有名なねずみのこと、キライなのね!」と、誤解を受けそうだが、正直に言えば、キライではない・・・・・。
でも、決してスキでもない・・・どっちでもないのだ・・・・。
あの、ねずみのテーマパークにも何度か行って楽しんだし、それはそう悪いものではない。
むしろ、子供もお年よりも楽しめる、ステキなスポットだって思う・・・特に、本土のはあまり並ばなくてよかったし・・・・。

でも、あのキャラクターとその仲間達を見て、「きゃあ!かわいい!」とは、あまり思えない・・・・。
どちらかと言えばグロテスクな気がする・・・。
デフォルメしすぎて、もとはなんの生物なのかまるで分からないし、そもそも、黄色い熊とねずみが同じ大きさと言うのもかなり無理があるし、等倍だともっと変だろうと思う。
お姫様たちだけは本当の人間だけど、あの衣装はやはり、いただけないデザインなんではないかと思う。
パレードで一斉に歩いていると、余計そのエグさが際立ってくる。
私は、あの、なんともいえない気持ち悪さを味わいたくて、行ったときはパレードはしっかり見るほうだ・・・。
だって、園内で会った時も、ずっと表情が変わらないから、ものすごく不自然。

にもかかわらず、人間の感性ってファジーだから、そういう現実や、実は本能的におかしいと思っているたくさんの矛盾を軽くフラットにして、「とってもかわゆい~ん」と思うように仕向けられている。

あのねずみは、何があっても、絶対にかわいくなければならないし、子供達のヒーローでなくてはならない。
あのねずみ関連の映画やグッズは子供には特に推奨されるべきもので、明らかに落ち着かないある俳優が出している変に高い声も、そのチャーミングな魅力のひとつと理解しなくてはならない。
ワカメちゃんの声が変わることはあっても、あのねずみの声は永久不変。

・・・っていう、固定観念って、何かに似てません?

本当は、「めちゃくちゃ変だし、グロいけど、でもなんでだか私は好きなんだよね~」程度のキャラでいいんじゃないかと思うんです。
我が家の子供達は、とかく、かわいそうに、私に似て、そういうもの、どっちでもいいほうです・・・。
世界で一番有名なのに、「あ、そう」的扱い。
だから、ナチュクリもあっさり受け入れたんでしょう・・・。
「あ、そう」的に・・・。

でもね、あのねずみ、基本カラーは黒と白と赤、(ボタンは黄色だけど・・・・)実は、日本人にとっても似合うカラーリングなんですね。
日本人に人気があるわけのひとつにはなるかも・・・?