横浜発、美味しさの輪

本日のメニューでござい!趣のあるメニューですね、ハイ!

ああーーあのどうしても食べられなかった無念の肉が~!2口の肉が~。口惜しやあああああ~(T_T)出張中に、横浜のステキなフレンチのお店に連れて行ってもらう。

お肉をほんの少しだけ残してしまったことがとても心残り・・・・。(今なら入るのに、入るのに~(T_T)かむばーっく、あのお肉~!!!)
よくよく考えてみれば、お昼が3時だったから、まだ空腹というわけではなかったのだと思う・・・今考えても、あれをほんの2口残してしまったことが悔やまれるくらい美味しい料理だった。(タッパをもし持ってれば、絶対にこっそり持って帰ったはず・・・・)

私はずっとフレンチは苦手だと思っていた。
なぜって、油っぽいし、しょっぱいものに甘いソースをかけたり、温かいものに冷たいソースをかけたり・・・何と無神経な(失礼^_^;)料理があるものなのかと常々思っていた。
また、素材の得体が知れないほどにミンチにされていたり、重ねられたり和えられたりして、評論家は「この複雑な味わいが・・・・」なーんて言ってるけど、私はできれば、一つ一つの素材の味を愉しみたい・・・・正体を見極めたいヒトなのだ。ところが、このレストランは、なるほど、見た目はフレンチなのだけれど、素材が自己主張をちゃんとしているのだ。
アスパラはアスパラの、ほうれん草はほうれん草の・・・香りと味がしっかりと残っている。
メニューがなくても、これが何であるかは、私の舌も必ず知っている味なのだ。

去年の年末に風邪にやられて、寝込んでしまった時(3日間ほぼ断食状態)から、味覚がひどく敏感になり、色々な味がとにかく良く分かる。

フレンチ風和食と言っても過言ではないものであった。

ああ、残してしまったのには、もうひとつ・・・・ワインを2人で1本空けてしまった事もあるかもしれない。
でも、アルコールがこんなに美味しく感じられる料理は久々・・・・。

野菜や肉や魚の向こうに見える、それらが置かれた環境や育つさまが、感じられる料理に乾杯。
残してしまった2口のお肉に懺悔を込めて・・・・。
連れて行ってくださった方に感謝を込めて・・・。
お店の方の素晴らしいもてなしに感動を込めて・・・。

ごちそうさまです、本当に美味しかった。
プロの方のプロのお料理は、味だけでなく、体にも染み渡るすばらしいものでした。
実は、アレンジできそうなお料理が数品・・・・今度の勉強会で、成功の暁にはお持ちできればいいなあ・・と思っています。
素人は素人なりの、元気の出る料理を作るつもりです。
そんなパワーを与えてくれる・・・本物の料理は・・・。

もう既に、あの料理は私の血となり肉となり、細胞の隅々に浸透して、私を形造る一部となっている。
この私の手の、足の、小さな細胞たちは、あのエネルギーを取り込み、今日の、明日の私を存在させ続けてくれる。
偉大な「食」という作業に、心から敬礼。