5月9日(火)ずっと雲の上にいるなり

雲の上の夕焼けを見る。
なにか違うと思ったら、
いつも見ている夕焼けと、
微妙に色が違うのだった。
緯度が高いせいか、
紫のグラデーションではなく、
オレンジ色から煉瓦色に焼けている。

宇宙空間から紺色、群青色、そして明るい空色へ。
その下のオレンジのグラデーションとの間には、
黄緑色の空がある。

空色と黄色を混ぜるのだから黄緑になる。
理屈はわかってもこの色は、
この空は初めて見る気がする。
火星とか木星とか、別の惑星の空の色みたい。
着陸態勢に入るまで、
ずっと黄緑を見ていた。
十二単の色合わせのようだった。