仙台より 震災から1週間の重曹生活

(仙台に住むスタッフ、なぁさんのレポートを代理投稿します)

3月11日(金)
揺れが激しく長く、ビルが倒れるかと思うくらい。
一瞬死をも覚悟。
ビルから避難。携帯は全然繋がらない。
停電で電車が動かず、歩いて何とか帰宅。
信号も消えている。

玄関を開けると、下駄箱が倒れ斜めになっている。
ドラム式の洗濯機が前に倒れた。
冷蔵庫の扉が開いて、生卵や瓶が割れて床に散乱。
和室への扉が、散らばり落ちた荷物で開かない。
冷蔵庫前の床を片付け始めたものの、すぐに陽が落ちて真っ暗。

停電と部屋の散乱と余震で落ち着かないので、車の中で就寝。
余震や寒さで全然眠られず。

3月12日(土)
朝から室内の片付け。
状況に唖然。
冷蔵庫さえ、20cm動いている。
突っ張りポールが無かった小さい食器棚は倒れている。
本棚には突っ張りポールしていたけれど、重くて倒れ本が散乱。
お風呂の残り湯はあるけれど、臭ってきたので重曹を投入。これで少し安心。

3月13日(日) 
今さっき、電気と水が復旧しました。
何とか無事です。

3月15日(火)
やっとネットに繋がった。
電気が日曜日に回復し、そのためマンションの水タンクが
一時的に開栓されたのですが、それも無くなったので
水に困っていますが、まだ家に居られるだけ、幸せです。

我が家は何とか片付きました。
突ぱりポールの家具止めがあって良かった!
観音扉の開き止め用の押さえがあって良かった!
停電で掃除機は使えない。ほうきとちりとりがあって良かった!

断水でトイレに水が流れない。
そんなときは、使用済みペーパーは便器に捨てずゴミ箱へ捨てて、
用を足した便器にビネガー水(酢水)をスプレー。 
ニオイも無く、次も安心して使えます。

ビネガー水のスゴサを実感しました。

使った鍋や食器や箸は、重曹水をスプレー、ペーパーで拭きとり。
これだけでもキレイになります。重曹ありがとう!

3月16日(水)
今朝から水が出るようになりました!

ガスが戻っていないのでお風呂に入れませんが、
少しずつ復旧していっています。

私は行っていないので、行った人から聞いた話なのですが、
給水所になっている小学校のトイレが、使用済みのペーパーで
山積みになっているそうです。きっと他の公衆トイレも同じでしょう。
これでは、トイレを使いたい人がいても使いたくない、
水が流れるようになっても、詰まって使えなくなってしまいそう。

ビネガー水の威力は抜群です!!!
多くの方に知ってもらって、少しでも楽に過ごせればと思っています。

3月18日(金)
地震発生時の14:46、犠牲者のため黙祷しました。 
一週間、とても長かったような、あっという間の早かったような。 
原発問題、福島県の陸の孤島問題からまだまだ目が離せません。

水は本当に貴重です。
幸い、うちでは飲料用に近くの神社から汲んでくる水を置いていたこと、
お風呂の残り湯があったことによって、給水せずに済みました。

マンションのエレベーターが停電で使えない、
あるいは地震で故障してしまったとなると、
また、ガソリンが無く車も使えないとなると、
水運びはとてもキツイ作業です。

飲料水やお風呂の残り湯ですが、
1番優先は飲料や炊飯用、
2番目は手や顔洗い、(←お風呂の水はここから)
3番目は洗濯や雑巾洗い、
そして最後にトイレに流す用として、
風呂桶や布ナプ用小バケツ、掃除バケツを使い分け、無駄なく使いきりました。

洗えなくてかゆい頭に重曹スプレーも、私は良かったです。
だんだんベタついてくるので、重曹スプレーとタオル拭きで
かなりスッキリしました。

今日はガスが復旧しました! お風呂に入れます!
ガス屋さん忙しくて大変そうでした。せめてと思いジュースをお渡ししました。