平成元年のこと。伊勢神宮御神田は二度も台風に襲われ、コシヒカリはなぎ倒されてしまいました。その中に倒れずに立つ2株があり、その株の穂は明らかにコシヒカリと異なる穂でした。突然変異の如く生まれた変異種は、観察が続けられた結果新品種として認められ、平成8年に皇大神宮(内宮)御鎮座二千年を記念する稲として「イセヒカリ」と命名されました。
平成6年、伊勢神宮神田管理事務所より当時の山口県農業試験場長にその稲の評価を求められたことから、山口で原種圃が設けられ、10年かけて原種が特定されました。
作り良く、台風で倒れないくらいの強さをもち、食べておいしい「イセヒカリ」はまさしく「神様からいただいた稲」なのです。