全炉心融解。
福島の原発に関する情報は、
日本の人々の様子を見ながら小出しにされ、
実際はもっとひどかったのだ、と、
後になって知らされる状況が続いている。
そして今今の今、今このときも、
溶けた核燃料は、大量の放射性物質を、
ほとんどさえぎられることなく、
空にも海にも放出し続けている。
それはこの先何か月も続くのだ。
なにも落ち着いてはいない。
悪夢が日常になっただけで。
チェルノブイリよりも、悪い。
これまで人類が経験したことのない、
地球規模の汚染をどんどんまき散らしている、
最悪の事故がまだ継続中であるということを、
私たちはよくよく認識したほうがよい。
土と水と食べ物と。
ほかに置き換えのできない、かけがえのないものを、
子供たちの未来に無事に引き渡さなくてはいけないものを、
こんなに汚して…汚し続けて…。
体の中に取り込んでしまうこと(内部被爆)を、
できる限り避けるように、知恵をしぼって生活しよう。
それでも取り込んでしまう。きっと。
でも努力し続けることで、
しないよりも減らすことはできるはずだから。
まず、マスコミの論調に惑わされないこと。
彼らは正確なことを知らされてそのまま言うこともあるが、
その解釈が間違っていることもある。また、あえて間違いを、
みんなで赤信号をわたっちゃえとばかりに、
いっせいに振りまくこともある。
ねじ曲がったように言うよう、いろいろな筋から、
「お願い」が来ていることもある。
信じすぎてはいけない。
家族の食と健康を支えるためには、
「生産者の顔の見える」食べ物を、
できるだけ増やすようにしよう。
ストックしておける安全な食べ物は、
一年分、場合によっては二年分、
確保しておくとよい。
そんな大げさな?
そうだったかどうかは、
いずれわかる。
笑われて済むならば、
杞憂といわれるほうを選ぶ。
冷静に、がんばるのだ。