女の子たちだけで話すと

昔はとても苦労したものです、と、
ご年配の女性が静かにおっしゃる。

ここは男子禁制の座談会。
生理と布ナプについて話している。

20代から70代まで、
世代はさまざまだけれど、
リアルなおしゃべりが炸裂する。

世の中に、ふつうの布とちりがみと脱脂綿しかなかったとき、
最初に出てきた防水仕様の生理用パンツに、
すごく感動したこと。

そのあとケミナプが出てきて、
外出時の不安からやっと解放されたこと。

なのにどうして布に戻したいの?
失敗して困らないの?
持ち歩きも洗濯も面倒なのに。

すくんでいる人の気持ち、
痛いほどわかる。
私たちもそうだった。

だからこそ、
心を開いてディスカッションしたかった。
今話していることは、
いくらネットをサーフィンしても、
本を調べても、
ほとんど出てこないこと。

でもいちばん知りたいことのはずなのだ。

1人当たりのGDPが、
1000ドルを超えると生理ナプキン、
3000ドルを超えると紙オムツが売れ出す。

日本は1970年代に最初のバーを超えた。
それより前に帰りたいわけではない。
むしろ今よりもっと快適に、
そして自然に暮らしたい。

そのための小さな気づきの数々と、
ちょっとした工夫やトレーニングのことを、
いっぱいいっぱい詰め込んで、
あっという間に90分が過ぎた。

帰り道、
空には少し欠け始めた月がふんわりと浮かび、
黒々と生い茂る街路樹と、
その間をせわしなく歩いていく人影に、
優しい光を投げかけていた。

ほんとの“ガールズトーク”に、
わいわい参加してくださったみなさま、
ありがとうございました。

女の子たちだけで話すと、
けっこういいことあるでしょ(^^)