書類の山を前にタメイキ。
ヒガクレル前になんとか、
今日のことはやらねば。
しかし紙束をかきわけているうちに、
どんどん時間は経っていくのだった。
夕方からミーティング。
マックでいいよね、と、100円コーヒー。
さくっと話せる場所にありつく。
何をディスカッションしたいか、
質問の奥を読み取り、
それに対して答えを発する人なので、
質疑応答というよりも禅問答。
ぶっとんだ会話で、
思考の高速回路にはまる。
おかげでずいぶんはかどった。
そのあとは、お台場。
クリスマス間近の街の夜景は美しく、
今年はずいぶん色付きLEDの電飾が増えたのを、
遠目横目で見ながら待ち合わせのホテルへ。
会食の席では、
さっきのモードだと変な人になるので、
(それくらいの客観視はできるぞ)
そっとアクセル解放、
自然に頭の回転をゆるめていく。
中国語、日本語、英語でコミュニケーション。
話しているうちに、あれ、さっきと同じ、と思う。
言葉が十全に機能しないとき、
人は相手の奥を見る。
細かい現実を言葉で知るよりも、
後ろに控える精神のありようを、
一筆書きで把握しようとする。
質問し、答える。
答えて、質問する。
その一言が伝える世界は、
いつもより格段に大きく深く、
心して言葉を、否、
伝えたい概念を選ぼうと、
注意を払い続けた。
言葉では足りないから、
されど我々にはそれしかないから、
言葉の海にこぎ出す。
気づいてみると、
伸るか反るかのバランスで、
ずっとサーフィンしているようだった一日。