2007年3月1日(木)雛たち

北海道に来ている。
予約したホテルのフロントを訪れると、
都合でファミリー向けデラックスルームにアップグレードする由。
ただ、キャラクターグッズがたくさん置いてあります、とのことだった。
とにかく眠れればありがたかったので、
いいですよ、と答えて鍵を受け取る。

部屋に入ると、
まず迎えてくれたのは、
大きなピカチュウだった。
pocket01

ぬいぐるみだけでなく、
ゲームやビデオも。
部屋の中のあらゆるところ、
キャラクターで埋め尽くされている。

こんなところも。
思わず写真を撮る。
pocket02

移動続きで急に気圧や温度が変わったせいか、
頭の芯が少し痛かったのだが、
こうも徹底するとなんだか心なごむもの。
小さな怪物たちと一緒にソファに腰かけ、
奇妙にこそばゆい感じを覚える。

私も彼らに混じり、
人形(ひとがた)となる。
泊まった人が次々とかたどられ、
キャラクターの増殖する部屋、
というのはどうだろう。

ズラリ並んだ怪物たちの末座に加わり。
ひとつとして同じものはない。
そのことに気づくと、
賑やかな彼らは次第に私の知る人々の姿に、
優しくメタモルフォーズしていくのだった。