一寸の虫にも・・・

外で立ち話。
足元を黒いものがヒョッコリヒョッコリ・・・
スズメガの幼虫だった。
「こんなところ歩いてたらふまれるぞー」って思った矢先、
3歳になる男の子が「虫!コロス?コロス?」って
踏み潰しそうになった。
「まってー踏んじゃダメだよ」何気につかまえて近くの草にくっつけた。
「えー!!!!虫さわれるの?」ってその子のお母さん。
「あーなんか慣れちゃってーさっきのスズメ蛾の幼虫なんだよ」
「蛾って毒あるんでしょー」
んな訳ないじゃん!!毒あったら触んないって!(笑)

スズメ蛾は、サトイモやホウセンカの葉っぱを食べて育って、
成虫になると、その名の通りスズメのような
地味だけどちょっと可愛い模様の羽を持ち、
昼に飛び回ってお花の蜜を吸うんだぞー。
蛾だけど、チョウと変らない。

毒があるのは、イラガ・チャドクガが有名で、
小さめで山茶花や、お茶の木の葉のウラに沢山集まって生きてる。
いわゆる毛虫って奴で、
初対面で「可愛いー」って思いそうも無い。
あーでも、毒の無い「ただの毛虫」って虫たちもいるから、
小さい子供がいるお母さんは、
一体どんなのが「毒虫」なのか自分で図鑑を見て知って、
子供を過剰な虫嫌いに育てないようにするのをお勧めするねー

だって、ただ道を歩いている人をいきなり殺したりしたら、
人権無視した極悪犯罪でしょ。
害を与えないただの虫を、いきなり殺すのって
同じ事じゃないのかな??
それとも、虫の命は人の命より軽くて、人間に虫を殺す権利ってのが
あるのかな・・

過剰な虫嫌いは、環境汚染の元。
殺虫剤、虫除け、公共の場でばら撒かれる農薬・・
どれをとっても地球に良くないってー
葉っぱのウラに身を寄せ合って暮らす、毒がの幼虫。
集まって暮らすと言うことは、「食べられる側」にいて
「沢山増え難い」って事のはず・・
なのに、爆発的に発生するのは
人間が、「食べる側」の虫や鳥の数を減らしてきたから・・

だれでも、子供のためにより良い未来をって考えるよね。
CO2削減で温暖化防止!って大きな問題だけじゃなく、
身近な虫の事をしって、土壌汚染、水質汚染、大気汚染元と、無差別大量殺戮になる
お手軽殺虫剤や農薬散布にNO!を言う事も忘れないで欲しい。