農薬の散布

ここのところ熱と下痢が続いている・・
別に菌やウイルスの類に感染している訳じゃなく、
お隣の庭に撒かれる殺虫剤が原因・・
病気のことを話して、協力してもらえるように話そうかどうしようか・・・
ウジウジ迷っている私に追い討ちをかけるように、
海岸沿いの松林に農薬散布があった。

娘の小学校の裏は松林・・
散布の発表が前日に放送であったので、
急いで範囲と時刻を確かめるために市役所に電話した。
「登校前には散布が終わっているので安全です」と
農水課の担当さんが言う。
ドアホが!って一喝したいとこだけど・・
こちらが必要とする情報はつかめたので、
そのまま礼を言って切った。
役所に怒ったところで、予算が決まっているものは
どんな事があっても中止しないし変更もしない。

当日は学校を休み、たまたま主人が振り替えで休みだったので
少し遠出をして散布から避難した。
海風にのって家まで匂ってくる・・
翌日、雨の予報は残念ながら外れて曇り・・
しかも微風・・
周囲(学校)に滞留する農薬の濃度が気になるけど・・
何日も休むわけにはいかない。
活性炭入りのマスクを持たせて、体調に充分注意して少しでも調子が悪くなったら
早退してきなさいと言って送り出した。
風で少しでも濃度が下がっている事を祈りながら・・

でも、そんなに甘くない・・一度撒かれた薬品は、
そう簡単には消えて無くならない。
その日の午後、私はPTAの会合で学校へ行った。
学校へ近付くと段々空気が重くなる。
娘はマスクを着けているだろうか?
予想より濃度が高い。
馬鹿だ・・朝、自分で濃度を確認してから登校させるかどうか
判断するべきだった。
健康を害するリスクを負ってまで、受けるべき授業なんてあるのか??
自分に腹が立つ。
まだ色んな可能性を持っている子供達が通う学校が、
毒ガスで汚染されている。
もっと声を大きくして、周りを巻き込んで散布を止めてって言える勇気が有ったら・・

虫は種類も数も多い、地球上で最も繁栄している生き物って言っても言いすぎじゃない。
そんな相手を殺す神経ガスが、人間に安全なわけ無いじゃん。
防砂用の松は植え替えができる・・でも、人間は??
子供や周囲の住民の健康より大事な松ってあるのか??