インフルエンザが流行り始めているらしい。
急に吐いたり、熱を出したりして倒れる。
電車や街での人混みに、
始終さらされている身の上としては、
マスクで防御するといっても、
やはり限度があるように思う。
帰ってからうがいや手洗いを励行。
鼻の粘膜も洗うといい感じなので、
弱酸性の緩衝液を作って人肌に暖め、
できるだけ刺激が少ないように心がける。
それでもやっぱりしみるけど。
どうやったらよりしみないか、
方法を模索中。
脳髄にジンッとくる刺激はいつも、
プールで遊んだ記憶を連れてくる。
白くて眩しい太陽。
水しぶき。
しばらく目の前が涙でいっぱいになって、
水って痛いな、と思う。
帰ってきてくたくたのとき、
風邪っぽいとき、
そういうときはことさら、
夏に会いにいこうと思う。
暑いのも痛いのも、
すべてが懐かしい感覚となって、
瞬間、生身を包む。
一番寒い季節に、あの季節、夏は、
もう一度ちゃんと巡ってくるのだろうかと、
触るようにして確かめている、のかもしれないね。