予定が突然飛んだ朝、というのは、
ゆっくり眠れるチャンスだ。
と、思いきや。
朝から電話は鳴る鳴る客は来る。
そうか、これらの用事を片付けるために、
今朝という時間はあったのね。
夜、何年ぶりか、
いしるを使った鍋物を出す店に行く。
疲れているので濃い味の食べものが食べたい、
というリクエストに応えて。
ここのいしるは何からできていますか、
と、店主に問うと、イカを使っているとの答え。
なるほど、すごくアミノ酸たっぷりそう。
疲労回復にきっと役立つんじゃないかな。
最後におじやを作る。
濃いと思っていた汁が、
ごはんに吸われて甘くなる。
かなり塩を足した。それでもまだ甘い。
甘いとうまいは同じ語源、
ということを改めて納得した。
濃いのとしょっぱいのは別物だけど。
私たちは、自らの身を修復するのに、
各種アミノ酸を必要とする。
疲れているときは、
なおさらたくさん必要とする。
疲れたと言っていた人が、
顔を輝かせておかわりしている。
濃いものをうまいと感じて、
いっしょうけんめいアミノ酸を摂取することは、
明日も生きようとする意志そのものなんだなあ。