臨海合宿から下の息子が帰ってくるので、波止場までお迎えに・・・
急に空が暗くなって、風が、まるで台風のように強く吹き荒れ始めた。
やがて、大粒の雨が、バシバシとガラスをたたきつける・・・
さっきまで、晴れていて、蒸し暑くて、「ああ・・・夏!」といった感じだったのに、すっかり様相は変わってしまった。
でも、お迎えなの・・・洗濯物、外に干してきたんだよな~とか、クラスメイトのお母さん達と話をしながら、息子達の到着を待っていた。
屋根はあるけど壁のないドーム型のイベント用の舞台で、最後のミーティング。
船から下りてくるときから、どの子も真っ黒か真っ赤・・・・炎天下で海に入ったり、海岸を歩いたりすれば、当然、仕方のないことだけど。
なまっちろいテスト明けの表情から、一変、遊び倒した夏の日の子ども達の表情に。
活き活きした彼らの顔を見つつ、この合宿は、彼らにとって、良い思い出になったんだろうね。
ニコニコニコニコ・・・・黒や赤の顔の真ん中で、白い歯がきらっと光る。
みんなニコニコニコニコ・・・・・
結構、勉強のキツイ学校だから、そんな日があってもいいね。
子供と停めてあった車に急いで乗り込みながら、この3日間、何があったのか、話をする。
かなりな雨で、体が少し濡れた。
楽しかったあれやこれや・・・・ぺらぺらと、楽しそうに話す息子の顔は、1年前から比べると、少し、大人びた。
家に帰って、重曹を振っていることを忘れて、脱衣カゴに、洗濯物を袋から移したので、脱衣所は粉だらけ!
ばつの悪そうな息子を見つつ、片付ける。
大量の洗濯物を洗濯機に放り込んで、とりあえず、予洗いをセットする。
床の重曹は、濡れたタオルでふき取って、タオルごと洗濯機に放り込んだ。これで、重曹をわざわざ入れる必要はない、と、納得して、洗濯機のスイッチを入れた。
予洗いで、あらかた、大まかな汚れが落ちたと、それから20分ほどして、洗濯機が教えてくれる。
いよいよ、本洗い。
石けんを適量、そのまま洗濯槽に、バサッと広げて入れる。
洗剤を入れる引き出しには、改めて、重曹を大さじ1杯計って入れる。
「手作り」コースで、またスイッチを押す。
後は出来上がるのを待つだけ。
たくさんの汚れは、たくさんの楽しい思い出の証拠。
遊ぶ時は精一杯遊んで欲しい。
帰ってくる兄や、父にも、次々と、興奮して、話をしている。
同じ話だけれども・・・・
何度話しても枯れないほど、その体験は楽しかったんだろうね。
さすがに、夜はことりと眠ってしまった。
少々のことでは起きやしないほどの、深い眠り・・・・
素敵な思い出がまた増えたこと、おめでとう。
10年後に思い出しても褪せることのない、素敵な思い出でありますように。