悲しいこと(2009.7.12)

斜め向かいの実家に住む、おばあちゃんの愛犬が今日、亡くなった。
犬種は「コリー」。
大きいけど、大人しくて、おばあちゃんの体の健康維持と、精神的張りに、随分長い間貢献してくれた。
6匹兄弟だったけれど、早産で、他の兄弟は全部死んでしまった。
生きて欲しい、という願いを込めて、ブリーダーさんが「リブ」と、名づけたものを、頂いた。
それは、大切に世話をして、本当にかわいがっていた。

数日前からちょっと調子が悪くなって、10歩ほどしか歩けなくなってしまった。

大型犬は、年齢を重ねると腰がやられて、歩けなくなることが多々ある・・・・なので、介護が必要となる場合があることは、案外知られていない。
飼う前に、ペットショップやブリーダーの人はきちんと説明をするべきことだと思う。

人も、犬も同じで、介護は大変。
私、弟、私の息子二人・・・が使った、古いベビーベッドを引っ張り出してきて、犬用に仕立てた。
人間用のオムツとシートも・・・・
でも、どちらもほんの数枚しか使わずに、静かにこの世を去った。
朝ごはんは食べたので、まさか、こんなに早く逝くとは、私は思っていなかった。自分の犬が、昨年この世を去ったときと同じように、火葬場に連絡を入れ、相方と弟、そしておばあちゃんで、そこに運んで骨にしてもらった。
小さな命を見送り、おばあちゃんは悲しそうだった。
でも、受け入れていた。
ずっと傍にいたから、遅かれ早かれ・・・・でも、そう遠くない日にお別れが来ることを、薄々感じていたらしい。
どうしたって、人より早く、犬は逝ってしまう。

「明日から、仕事がなくなっちゃった・・・」と、おばあちゃんが、ぽつりと私に言った。

寂しさが残る、日曜日。
汗よりも、涙のほうが今日はたくさん出たような気がする。
幸せな日々が確かにあったことだけ、覚えていよう。