偉大な人(2009.7.5)

マイケル・ジャクソンが亡くなって、数日が過ぎた。
私たちの年代で、スリラーを聞いたことない人なんて、多分いなくて、ムーンウォークの練習を、学校の休み時間に友達と廊下でしていたりとか・・・・生活の中で、いろんなシーンで、マイケルと触れ合っていた。
ベストヒットUSAは、週に一度の楽しみな番組だったあの頃・・・。
確かに、その後、色々なスキャンダルに翻弄され、とても平坦とは言えない人生を歩んでいたけれども・・
私にとっては、ヒーローの一人であるに違いないのだ。
誰にも真似のできないリズム感と音感抜群の歌、キレのいいダンス、小気味いい振り付け、そして、長い足とカッコイイルックス!
どれ一つとってみても、身近にそんな人はいないし、確かに特別な存在で、世界中の人たちが知っていて、魅了されてしまう人なのだから・・・
亡くなったことで、テレビのありとあらゆる時間帯や、カーラジオを付けた時、そんな時に、在りし日のマイケルが出てきて、とても驚く。
死んだなんてうそじゃない?と、思うほど、激しくステップを踏みながら熱唱するマイケルを、瞼の裏に焼き付ける。
本当は何を考えていて、何が恐くて、何に立ち向かっていて、好きなものは何なのか・・・・もう、誰にも教えてくれることはないんだな・・・・と、元からとても遠い存在だった人が、更に遠くに去ってしまった悲しさを思い知る。
時代の寵児は消えて、また、百年に一度しか出てこない次の天才を待つしかない凡人の私・・・・。
今見ても、マイケルはやっぱり素晴らしい人だったんだと思う。少しもパッショネートさを失わないで、昔の映像も、今の映像も、同じくらい輝いている。
オバサンになった私がオッサンになったマイケルの応援をするってのも、結構イカしてる、って思うのに、応援するべき人が、また一人減ってしまった。
とても寂しいことだ、と・・・・思う。