白いダイヤの眠るクニへ・・・(2008.8.2)

重曹工場&トロナに到着。
見えてから着くまでに40分かかるのには驚くよね!さえぎるものが何も無いことがひとつと、そんな遠くまで見えてしまう空気の清澄さ。
何より大地が平たんなので見えるのだよね。

アルカリがきつすぎて、草もあまり生えません。まだ工場は遠いのに、どんどん草が薄くなっていきます。
今年はまれに見る猛暑だったそうで、あまり水溜りは見えませんが、実はぬかるんでいることが多いのだそうです。もともと海の底だったこの平原は・・・・だから重曹が取れるのです!

↑工場のあちこち。
今までに訪れた外国人は4人。日本人はお初(\(◎o◎)/!)だそうで、工場長さんは少し怪訝な顔してました。
まあ、辺境といえば辺境ですね・・・工場以外に何も無い・・・そんな観光コースでもないところに、なぜ、日本人がどどっと・・・しかも放送局まで連れてやって来たのか・・?
不思議だったことでしょう・・・・でもさ、興味あるものは仕方ないじゃない?
ここでは、トロナを溶かしたり、精製したりして色々なものを作り出します。
この光景は、国産重曹を作っている山口の工場で見ました。
いくつかの過程は、人工だろうと天然だろうと、作ろうとするものが同じなら、当然ステップが同じなわけで・・・・結果、工場や機械の形態も似てくるのでしょうね。
この工場では、年間、かんすい30万トン、重曹20万トンなど・・・あと馴染み深い苛性ソーダも少量作っているそうです(少量ったって・・・・トン単位でしょうけど・・・・)
インドネシアやパキスタンに多く運ばれて行くそうで、使用範囲は工業用がほとんどなんだって。
工場の中で空気や部品などを洗浄するのに使われているそうです・・・一般家庭向きと言うわけではないんだそう・・・ちょっと残念!?
もひとつ残念なのは、日本への輸出量は10位にも入っていないとか・・・・
これから増えるに違いない(?)ですけどね!!!
トロナに触って、手がピリピリしてきました。
ウェットティッシュで拭いてもなかなか取れません。最後に行ったトイレで手を洗って、ついでに顔も洗って、ようやく落ち着きました。
潮風に当たった感じです。空気が乾いているので、べたっと感はまるで無かったんですけどね、北京でやられていた喉が、時折舞い上がるアルカリの粉の風に悲鳴を上げるので、マスクをしたり外したり・・・・忙しかったですけど・・・
ここのトロナ鉱石は泥炭だそうで、乾いていると、まぶしいほど白く見えますが、水にぬれると一変して黒くなります。しかもすべるので・・・・実は子供たち何人かが滑って転んで、真っ黒な泥炭を服につけたり、靴にしみこませたりしてしまいました。我が家は、日本に帰ってから洗うと、きれいさっぱり落ちたんですけど、皆さんのところはどうでしたか?汚しつつも、重曹洗濯もしてた状態だったのかな・・・?