ある会合に出席した。
顔ぶれはほぼ同じ、10年ちょっと前と・・・10年前、この地域に、大事件が持ち上がった。
焼却炉が出来る出来ないと言う、大変な事件。
当時その話の中心の、その中でも芯の市議会議員は、他の事件で容疑者となり、消息不明となっている。
高松では有名な話。
詳細を書いているとキリがないが、当時、焼却炉の問題は、反対派と擁護派で、モメにモメた。
反対派だった私は、やはり、ものすごく反対した(笑)ので、随分と色々な人の反発を買ったものだ。
会合は何度も開かれ、作ることに賛成をしたと言うその書類を確認に市役所へ向かったり、まだオムツの取れてない上の子と、乳飲み子だった下の子を連れまわしてしまったという記憶がある。
田舎の、いかにも、自分の意見は言わずに、長いものに巻かれてしまおう的な気風が顕著で、ここはこんなにも、思考の後進地域だったのだということを痛く思い知らされる・・・。
嫌がらせの電話や、女のクセに、何も知らない若造のクセに・・・という逆風をモロに浴びながら、それでも、我が家は反対をした。
そんな思いをした人がどれほどいただろう・・・反対をはっきりと表明した人ほど、その風はとても強かったはずだ。
あまりに嫌な思い出なので、実は詳細はほとんど現実感がない。
結果として、焼却炉は出来ずに終わり、形は勝利となった。
だが、お金をもらえると踏んでいた人たちは、そうではなくなったわけで、実に面白くない!わけなのだな。
そういう人たちの尻馬に乗ろうとしていた人たちにとっても、大変に面白くない結末になってしまったので、より一層、恨みは深くなる。
まだ、決定が日も浅い頃は、いい年をしたオバサンたちが、これ見よがしにぷいと顔を背けたり、ヒソヒソと陰口を言われたこともあった。
さすがに、10年以上前はまだ若かったので、かなり傷ついた・・・・。
その時のことをベースにしているので、時折、何かと私はチクリチクリとやられるし、鵜の目鷹の目で、私が失敗するのを皆で待っている、と、そういうわけなのだ。
本人達の自覚があるかないかは分からないけど、分かってやってても、知らずについやっていても、結果は同じなので、まあどっちでもいいんだけどね。
なので、自治会長になったら、何されるんだかな~となかなかスリルがあって、楽しい1年となりそうだ。
何せ、基本的に、失敗は許されない(笑)
毎日が、名探偵コナンな気分なので・・・・でも、コナンと違うのは、体は大人、頭は子供!おバカなところかな?(関西の人なら分かる!名探偵小枝!!)
考えようだけど、その時、ほぼ全てが敵に回った瞬間を味わってから、かなり強くなったな、と思う。
それまでも、決して弱弱しい人間ではなかったと思うのだけど、図々しくも、堂々と意見を言うようになった。正しいことほど、通らないことや邪魔する人がいるもんなんだよ、と友人に言われたことが一番しっくりと心に沁みた。
鶏頭となるも牛尾となるなかれ・・・・
今度、同じことがもし起こっても、前よりは上手に立ち回れるとは思うけど、やっぱり考え方は変えないだろうね。
「会合にいつも来ないから、何も知らないんでしょう!来ないあなたが悪いのよ」、と、のっけから攻められるのんちゃん・・・・。
そうよ、会合には決して顔は出さない。
だって・・・・一番大切なことは、もっと違う場所で秘密裏に進められて、通常の会合なんて、決め事も全然大したことないんだもの・・・・
しかも、月末の夜7時や7時半・・・仕事終わって家にようやくたどり着く時間なんです。
会合に顔出してたら、我が家の子供たちは、9時までご飯が食べられません。それとも月末は必ずカレーにしろとでも???
「こんな大切な話知らないの???!!!」を、たくさん強調されたけど、どれ一つ、議事録さえ残っていない口約束・・・・。
大切なことを文書にさえ残してないってのは、どういうことなんだか・・・?
矛盾点が山ほど・・・・
激しく話している人は、多分、ステレオ型人間で、ディベートに慣れていないし、論理的にモノを考えるのが苦手な人なんだと思う・・・話を聞いてる途中にも、突っ込みどころがあまりにたくさん・・・
まあ、突っ込んでも良かったんだけど、更に主要な部分から遠ざかるし、これ以上混乱とか招くのはあまり得策はいえないので黙って聞いてたけどね。
でも、どこかけんか腰の2人だったはず・・・面白いね、50過ぎのオバサンと、40過ぎのオバサンのバトル・・・。見るも無残な醜いもんでしょうに・・・・・。
どうしたって、10年前のイメージがぬぐえないので、構えてしまう私がいる。
文書に残すことの恐ろしさと、残さないことの恐ろしさ・・・結局、誰一人学んでいなかったと言うことだけは理解した。
嫌な思いを残しただけ・・・・・
今も、何かいつでも発動しそうな嫌なものが潜んでいるのを感じる・・・。
禍根は残さないほうがいいに決まっている。
でも、このできてしまった禍根は、きっとどちらかが死ぬまで、黒々と心にシミを残すのだろう。
人の業は、思いもよらないところで起こり、残っていくものだなあ・・・。