悲しいこと(2008.3.19)

話を聞きながら、うわ、この人とは合わない・・・と思ったこと、ありませんか?
結構、人と会う機会の多い私は、その経験も多いんです。
社会人になってから、若い子と話してるとえええ???と思うことが多々ある・・・。
例えば、お箸を変な風に持つので、それ違うでしょ?と言って注意すると「どっちでもいいでしょ?食べられれば・・・」と、言い返す子さえいて、それは、スカートを持ち上げてぱんつ見せるくらい恥ずかしいことなんだよって事が分かっていない。
アメリカ人が、歯並びが悪い人をワンランク蔑んで接するのと同じかもしれない。
つまりは、教養、教育が行き届いていない・・・ということを露見するわけなんだな・・・。
子供の時にきちんとできていないと言うことは、目の前のこの人間の親と言うものはろくなものではない・・・そんな親に育てられているのだから、この人間もたいした事は無いだろう・・・・というような考え方な訳だ。でも、そうだな、経験から行けば、その考え方ってのは、あながち間違っていない・・・。
お箸の持ち方さえちゃんと子供に教えてあげられていない親は、他のこともやはり子供に教えていないようで、私なんかはよく眉間にシワがよることがある・・。
数人でお昼をする時、上司がまだ席についていないのに、先に「いただきます」もしないで、食事をさっさと始めてしまう子もいた・・・。
そりゃ、モノによっては冷めたりのびたりしたら食べるのが辛いものもあるだろうから、食べるなとは言わないけど、「お先にいただきます!」位は言葉を添えるべきじゃないかと思うのだけど、一切無し・・・・。
また、著しく、食べ方の汚い子もいた。
音は立てる、汁は飛ばす、ひじを張って隣の人と当りそうになる・・・(我が家の下の子もこのきらいがあるので、しょっちゅう食事時に注意をする羽目になるのだけど・・・・大人になるまでに直って欲しいものだわ!!!)とにかく、くちゃくちゃと口の中が見えそうだったり、一旦食べたものが外に出そうになったり・・・それは周囲の人が多少なりとも食欲が落ちそうな食べ方だ・・・。
一番気になるのが、犬食いをして、噛まずに飲み込んでしまう子・・・・。
それはそれは食べるのが早いんだけど、良く見ていると、ひどい時には数回しか噛まずにすぐに飲み込む・・・。それじゃあ、胃腸はたまらないでしょう・・・と思うのだけど、本人にとってはいたって普通らしく、水で流し込むような食べ方をする・・・。
お箸で刺したり、一度おかずを取って、置いて違う料理に変えたり・・・箸使いの基本もくそもない。
これら、全て違う子なのだから、びっくりするでしょう?
でも、どうも、レストランなんかで周囲をチラ見すると、かなりなパセンテジでそういう食べ方をする子を見つけることができる。
話を聞くと、親が共働きで忙しくて、朝も夕方も、一人かお母さんと2人で食べたりする事が常だった人が多いのだ。
お父さんも兄弟姉妹もいて、履歴書上は、恵まれたご家庭なのに、食事や躾は親がしていないようなのだ・・・。
そりゃね、おじいちゃんやおばあちゃんがいるご家庭はいいでしょうけど・・・・これってやっぱ親がやらないといけないんじゃあ・・・・?
そして、この子達は、充分に事を知らないうちに、また自分が親になろうとしている。
その子供達が礼節とか礼儀とか気品とか・・・・を家庭で身に付けるのって、相当に難しいと考えざるを得ない。
家の中で、少々お行儀が悪くったって構いはしないけれど、食事時、せめて一緒にいて、正しく、楽しく、美味しく食べることはできないものだろうか・・?

ちなみに、ファミリーで食べているのを外で見つかった時、その若者の数人は、まだ当時小さかった我が家の子供達が、いとも簡単に焼き魚を食べているのを見て驚いていた。
それはね、うちの子供も、多分よその上手に魚を食べている子供も、親が横にいて、骨の外し方と、口に入った骨と身を舌の上でモニョモニョして分けて、骨だけ外に出すという方法を伝授しただけのことだと思うんだ。
食べて終わった時、両手を合わせて「ごちそうさま」と、きちんと言えることも、家庭や幼稚園で、ごくごく当たり前にしつけられたからなんだよ・・・。

どんなに忙しくても、最低限のことを子供に教えてあげる時間は、親は捻出しなけりゃならないんだよ・・・それが責任だ。それをしてもなお、子供がきちんとできるようになるかは、ホント、分からないよ。
でも、しなけりゃ「絶対に」できるようにはならないんだよ。

私も正座してないと足をピシリと叩かれたり、大皿に盛られた芋にお箸をぷすりと刺したら、手をパン!と叩かれたりしたよ・・・・でも、そのかすかな痛みは、親の愛情と責任だったと、今なら分かる。
自分の子供に、大人になるまでに教えておかなくてはならないこと・・・あといくつあるんだろう・・・?
親の仕事は、かなり多いけど、それはやっぱり責任だね。果たさなきゃ、と思う・・・例え充分ではなくても。
あの若者達の中には、今親となった人も数人いるはずだ・・・。子供達がどうしてるのか・・・少し気になる今日この頃だ。
そして、重曹と言う物質をどう使うか、地球や人体の中でどう働いているのか・・・それも教える責任を負っている・・・・んだろうな、やっぱり・・・。