即物的かつ、性急な・・・(2008.3.3)

時間があるときの毎朝の仕事・・・
PCを開け、メールチェックを済ませ、スパムや迷惑メールを処分する。
禁止者リストも随分と増えたにも拘らず、新しいメルアドで、ほとんど同じ内容のものを送ってくる業者達。
この作業をするだけで、自分でも気がつかないくらい微妙に機嫌が悪くなっていたりしてるんだ・・・多分。
ささくれ立った気持ちは、そうやって少しずつ少しずつ積み重なって、ストレスという形あるものに変化していく。
そうなると、普段さほど気にもならないことにイライラしたり、口汚い言葉を吐いたりする羽目になるのだ。
電話一本や、メール一通だけで人間が幸せになるなんて信じて返信する人間がいるんだろうか?
恋は一瞬で芽生えることもあるけど、愛というのは育てないと実らない。
手をかけて、時間と一緒に少しずつ積み重ねていく作業が必要になる。
幸せというのは、こんなメールや電話で手に入るほど安易じゃないでしょう?
いや、中にはこれで幸せです、なんて人もいるのかな。
そんなにお手軽な幸せで満足できるんだ。

お湯をかけて3分の幸せと、素材から吟味して作られた食事の幸せとを比較しているようなものなんじゃないだろうか?
お手軽な幸せ・・・汚れたカップと割り箸、そして中途半端に残ったスープが残る。次のゴミの日まで居座り続ける。
キレイにすすがれ、元通りの白さに戻った食器棚のお皿やピカピカのスプーン達とは比べ物にならない。
即物的で性急な幸せを求める人間達は、満足を知らない人なのかもしれない。
若者達に多いと感じるけれど、私たちの年代にもたくさん混じり始めている。
生活や愛情まで、スピードアップしなくても、もっとゆっくり愉しみ多き人生をゆったりと歩いていって欲しいと思うのです。