ゆりかごの中で・・・(2008.1.22)

雪は降る、風は吹く・・・・寒いことこの上ない。
あまり温暖化は気にしていないけれど(だって、古代ローマの人たちって、あんな布切れ巻きつけただけの服でヨーロッパで生活できてたわけで・・・)、それでも、この冬はここまで結構あったかかったんだな、って実感する。
寒さはあったほうが何だか引き締まるので、必要かな。

寒さも実は、私にとっては、意外なプレゼントなんだと思う。
暖冬で、何とか生きながらえていたハエも、さすがにこの寒さには耐えられず、死んだらしい。
窓の下、3匹の死骸発見。
人も例に漏れず・・・・健康を害していた方や、高齢の方も、知人だけでなく、新聞のお悔やみコーナーがいつもよりかなりスペースをとっているのを見るにつけ、人の儚さを知る。
たった数十度の外的変化でも、地球は気圧も変えれば湿度も変える。
いくら部屋の中で縮こまっていても、建物さえ包む大きな変化を生き物は敏感に察知し、時として抗えない。
けれど、生まれたものは必ず死ぬようにセットされ、死なない癌細胞は、媒介者なくしては生きていけない弱弱しいもの。
寒さをひとしきり堪能したら、春を待とう。
寒さも愉しみ。
日本酒は美味いし、春の暖かさを待ち焦がれる。
憧れは心の糧。
人を生み出した、この地球という大きなゆりかごはずっと私たちを揺らし続けてくれている。
ゆりかごの中で、夢を見るときもあれば、目を覚ますときもある・・・・起きている時は見せてくれるその何かをしっかり見なくては・・・と思う。