畑の子供(5/3)

自立してゆく子供たち。

今年は、ナス、トマト、トウモロコシ、ピーマン、キュウリ、オクラ、トウガラシ、ズッキーニ、ニンジン、そして頂き物のナンキン(ありがとう!M本のおばちゃん!)。

ハーブ類はバジル、イタリアンパセリ、クレソン、ロケット、青ジソ、赤ジソ、リーフキャロット、カモミール。

みんな、苗床から外に出て、1本1本植えられた。
一部、まだ小さいので苗床で待ってる子もいるけど・・・・まあ、時間の問題。
来週には多分、一人立ちする。

どの子も、がんばって芽を出してくれたので、大きくなって欲しい。
実りをもたらしてくれたら、必ずタネをとって置こう。

1世代のみ、この品種と言うものもあるんだけど、それはそれで、原種に戻っていくのは楽しい。家の手伝いをさせられていたので、農業はあまり好きではない。
「大変すぎる!」というイメージのせいだと思う。
子育てに、本当、似ている・・・・。
だが、恐ろしいことに、農機具の使い方は、ほぼ知っている・・・・。




おじいちゃん・おばあちゃんっ子だったから、よく田んぼや畑、山にも一緒に行って遊んでいた。
人と交わるより、一人で何かをするのが好きなのはこんな幼児体験から来てるのかもしれない。
自然に逆らわないで、すーっと流れに乗るのはそんなに下手なほうではない。
アウトドアやキャンプと言ったものが好きではないのは、どう考えても、自然を蹂躙している行為だと、自然の立場からそう思うから、本能的に「嫌」と感じてるらしいと、最近気付いた。
ただ、家を建てて住んでるだけで、充分自然に迷惑かけてるのに、自然のペースを乱すことを私たち人間ってこれ以上やってもいいのか?と、思うことがある。
キャンプ場でざばざば使われる合成洗剤や、きちんと始末されないゴミの山。
夜遅くまで火を焚き続けるデリカシーのなさ・・・。
どう考えても、どの行為一つとっても、自然って望んでいないと思うのだ。
そもそも、自然に優しいアウトドアなんて存在しないんだってこと、本当に分かってる人はいない気がする。
昔・・・北野武がすごくいい事言ってた・・・20年も前だったと思うけど・・・・。
「地球温暖化や自然破壊がどうのって・・・・簡単なんだよね、人間が手を出すのを何もかもやめたらすぐに元に戻るってのにね」

そうそう、確かにね・・・。
でも、今は、ひどいことをやりすぎたので、人間もできることをしなくちゃ、自然の力だけで元に戻すことさえできなくなってきている。
氷河期も温暖化も、自然の摂理と違うところで起こってる・・・・。大きな意味ではそれもこれも「自然」かもしれないけれど・・・・。
色々な偶然や、思いもかけない連動で・・・・。

私たちの畑は、来たるべき43年後の食料難に備えて稼動中。
私たちの子供の時代は、好き、嫌いではなく、やる、やらないって時代になるんだろうか?
嫌でも、自給自足、必要になってくるような、そんなじんわりとした恐怖が迫ってるような気がします。

結局、人は、「土」や「海」といった、自然から離れては生きていけない、そんなか弱い生き物なんだなあ・・・。

土の香りを嗅ぎ、水をかけ、植え替えをし、次の土壌のためにまた、生ゴミや草を鋤きこむスペースを設け、生長を確認し、必要なものを考える。
手に握ってるのは命。大切に育てていかなくっちゃね。