ツアー二日目。
ひどい雨にけぶる山を、
縁側で猫たちを抱えて見ていた。
それもやがてやみ、日が差してくる。
昼前に一応解散するとて、
庭の鯉にエサをやり、
名残を惜しむひとときあり。
地道にローカル列車で、
新幹線の駅までたどり着こうと思ったが、
今朝方の豪雨で地盤がゆるみ、
速度規制をしていて、
かなり遅れが生じているという。
結局車で送っていただいて、
最後までご迷惑をかけた。深謝。
しかし道中、
ネット時代の直販システムについて、
いろいろ話し合えたのが収穫だった。
いつも夢の第一歩はなかば貧乏くじで、
皮肉なことに、一番得をするのは、
二番手、三番手かもしれない。
でも、それだけで人生そのものの、
収支が決まるわけではあるまい。
すっかり雨のあがった空からの、
明るくやわらかい光を受けて、
青く輝く海を渡る。