昨日と今日とで、トータル5~6時間くらいピアノを弾いていた。
気がつくと、時間が経っていた・・・。
家族はうんざり。
同じところで何度も間違うのが1つと、指がとにかくなまっているんで、和音の練習、アルペジオの練習をひたすら1時間とかやってたんで、まったく面白くなかったんだろうね、音が・・・・。
心地いいメロディではない、ただの「音」を聴かされていたわけだから・・・。
しかも、間違うところは不協和音になっていたりするから・・・・・・。
つっかえつっかえ、エリーゼのためにや、アヴェ・マリア、途中で放り出した月光を弾きながら、マジで「下手になったなあ・・・」と、思い知る。本当に一生懸命やってたのは小学生の時。
大好きな先生の時は、1日2時間とか、こなしていたりした。
そりゃ上達するわけだよね・・・。
本物のピアニストなら2時間って何?ってくらい少ないかもしれないけれど、凡人の日常の2時間って・・・でっかいですよ・・・しかも毎日!なんですから。
やめた理由は、中学生になって部活が忙しいといういいわけもモチロンあったけど、才能のなさを思い知ったから・・・が一番だったかもね。
どんな難解な曲も、恐らくは、練習すれば、譜面どおりには弾けるようになる。
それは、誰でも。
この部分は、才能なんて要らない。
ただ、うんと時間がかかるか、さらりと弾けるかの違い程度のことだと思う。
ピアノは、歌や何かと違って、自分で音をとらなくても、鍵盤を叩けば音は出る。正確に・・・・。
私は、読譜の才能が余りあるほうではなかったので、まず、音符に慣れるまでにかなりの時間を要するし、指もそう長いほうではない。
訓練したので、指はうんと開くようになったから、1オクターブ以上届くようになったことはあるけれど、もともとが、「向いている」方ではなかったと思う。
才能のない私が、どんどん上がっていくレベルに追いついていくためには、それこそ、練習の時間を増やすほかはなく・・・・今のように消音できる電子ピアノを持ってるわけでもないし(今もうちにはないよっ!普通のスタンドピアノしかね・・・)、CDもまだなかったから、繰り返し課題曲を聴いてイメージをとりながら譜読みをするということもできなかった。
テープはあったけど、繰り返しという作業には手間がかかりすぎる・・・と当時の私は思ったものだ。
そして、ソナチネの途中で挫折したのよね・・・・・。
こういう人って結構多いかな・・・?
まずは、バイエル終わったところが第一関門だよね。
大半、ここいらでやめる・・・。
残った人は、あとはタイミング。
小学校卒業と同時ってのは、バイエルの次に多い。
私は、中学1年で挫折。
そうそう、私は最初、全然練習しなくて、まったくもって、遅れてたんだけど、途中で、とてもいい先生にめぐり合って、その1年半で、3年分を取り戻した。
(今思い出しても・・・)驚くほど的確な指導方法だったと思う。
今では、当たり前になっている、「歌」というか・・・課題曲の主旋律を必ず歌わせる。
歌詞があるわけではないので、「ららら~」とか「るるる~」・・・・次に音階で「ドファソ~」なんて歌わせる。
それまであったか分からないけれど、音感なるものはこの時から意識できるようになった。
ドの音を中心に間違えることはなくなった。
オンチではなくなったと言うことだ!万歳!
そして、このところ、なんだか、猛烈にやりたくなっていて、とうとう、昨日から再始動。
下手くそでもなんでも、音を出せること、さっきより上手くなっていくことがうれしい。
習ってた頃には禁じ手(!)の譜面に音階をカタカナで書くことだってやっちゃうもんね。
音楽の質を向上させる為ではなく、この「曲」をマスターする為なので、ずるだってやっちゃう。
しかも!分かりやすく、赤ペンで!(笑)
ところどころ、難しいところはシャープやフラットまでご丁寧に書き込んでます!
ド♯ ミ♭・・・・・
ある意味、潔いでしょ?(爆)
音楽家は完全に失格だけど。
あっちこっち、ぴらぴらと、赤い小さな文字の躍る楽譜は意外に可愛い。
複雑な和音や、飾り音符のところに書き込んでいるので、余計そこがゴミゴミしている。
おもしろいね。
どんな方法であれ、実際に出た音の和音やメロディの美しさに、作曲家の素晴らしさを感じます。
私は弾くことさえ四苦八苦・・・。
でも、彼らはそれを創っていたのだから・・・・。
「音楽」というのは、人が用いる色々なものの中で、一番美しい「言葉」なのではないかと思うのです。
今の私は、全然だめで、みんな耳を塞ぎたくなってることでしょう。
美しい言葉、は、出てこない。
口からも、指先からも・・・・。
まあ、ピアノはぼちぼち、時間を見つけてやります・・・。(家族のブーイングが聞こえてくるようです・・・・^_^;)
あ、そうだ・・・家族はまだ逃げられた・・・・。
一番迷惑だったのは、愛犬「ねね」でしょう。
ケージの中で丸まってた・・・・・。
これからも辛いかもね・・・私がやり続けるなら・・・・?
3日坊主かもしれないけど・・・・・ね。
昔の、上手く弾かなくちゃっ!てぴりぴりした音しか出せなかった自分の音ってあまり好きじゃなかった。
確かに、正確に、ミスなく弾いていただろうけど。
下手ッぴでも、今の音のほうが響いてて、柔らかいな、って素直に思う。
年取ったからかもしれない。
だとすれば、年をとることは、やっぱりステキな事だって思う。
昔より、豊かなものを与えてもらったんでしょうね。
或いは、豊かなものに恵まれてることに気付いたのかもしれない。
それにしても、こんなに音楽記号ってあったっけ?
よくもこんなルールを守って弾きこなしていたものだ・・・・。
どうするかは分かるけど、なんていう記号か思い出せないものもいくつかある。
それもこれも、新鮮で楽しい。
明日も、音と遊ぼうと思う。