コマーシャルなんかで、広い草原に、真っ白なシャツやシーツがはためいている・・・・ってのがありましたよね。
「白」って、私の実家では禁断の色でした。
原因は、母が、染み抜きや白く洗濯物を洗い上げる術を知らなくて(重曹もまだ普及してなかったし)合成洗剤と洗濯機にまかせっきりだったから。
当時、実家は本当に忙しかったので、働きづめの母にそこまで求めるのもかなり酷ではあると思うので、それは別に責めていない^_^;
私たち子供の服も、自分達の服も、汚れが出来るだけ目立たないものを選んでいたような気がする。
色や柄は、似合う似合わないというよりは、そちらが主で、後のメンテナンスが要らないものを与えられていた。
だから、白い服というのは、とても憧れが強かった。コミックや、外国の絵、映画なんかで、少女が白い木綿のワンピースなんかを着ているのを見るとうらやましかった。
男の子でも、ベニスに死す、なんかで出てくる真っ白なセーラーを見るにつけ、あんなの着てみたいぞ!と思った。
白は、制服の夏服くらいしか出番がなくて、それでも汚して帰った日にゃ、えらく八つ当たりをされて、ぶつぶつ文句を言われたものだ・・・。(ま、その気持ち、今はよーく分かりますぜ!お母さん!)
でも、今、我が家では、白い服が目白押し。
私のパンツや子供の普段着のシャツやトレーナーも・・・。
長年、「禁」だった白い服をたくさん持てるようになったのは、ナチュクリのおかげ。
シミや汚れそのものの扱いが上手くなれば、恐るるに足らない恐怖だったのだ。
いや、むしろ、どこが汚れているのかはっきりと確認できる「白」という服は、本当の清潔が保てて、私は大好きだ。
誤魔化さずに生きていく時、この「白」のように、潔くありたいものだ。
シミも汚れも、どんどんかけてください、汚してください。
決して、負けないぞ!
と、洗濯物見ながら、何を考えてんだか・・・・^_^;
でも、本当に、白だけじゃなく、単色の服が増えている。
ナチュラルなものたちのご褒美は、シンプルな生活を送れる事、だね。